入学に必要な書類は願書の他に、SAT、Achievement Test、TOEFLの各スコア、成績証明書(Transcript)、エッセイ(Statement of Purpose)、そして推薦状(Letter of Recommendation)です。何年か前は、SATの点数は1100点未満でもUCLAに入れましたが、それ以来年々受け入れ基準が厳しくなってきていると思います。TOEFLはアメリカ在住期間が長く、永住権がある人以外は必要だと思ってください。GPAもできるだけ高いほうがよいことは確かです。入学に何が一番大切かは一概には言えませんが、課外活動への参加、あるいは課外活動でのリーダーシップ、高校時代に受賞した何らかの賞が決め手になるかもしれません。
この大学の学部に在学している日本人は三年目にCommunity Collegeから編入してきた人のほうが一年目から入学してきた人よりも圧倒的に多いのが現状です。どうしてもUCLAに入りたい方は一年目からの入学に失敗しても諦めないことです。と言うのも、Community Collegeで二年間過ごした後再チャレンジすることができます。それで編入に失敗しても、人生には他に生きる道がたくさんあります。今有名で人生の成功者と言われている人々の中でUCLAの卒業生がどれくらい居るでしょうか?
UCLAはQuarter System(夏を含めると四学期制)なので非常にペースが速いです。学部によっては非常にカリキュラムが厳しいので覚悟してください(特に生物学部、生化学部、精神生物学部(Psychobiology)など医学部志望の連中がうようよしている学部は競争が激しいです。)。最初の三週間以内でないと成績への影響なしで科目を落とせないので注意してください。
UCLAの卒業は決して人生の成功へのフリーパスではありません。この学校であれだけ勉強したのだというエリート意識で人生に臨むと大変なことになります。ここの卒業だけで安心なさらぬよう。しかし本人次第で大学生活を実りのよいものとし、卒業後もその経験を生かすこともできると思います。皆さんの御健闘を御祈りします。
編入するためにはまず、願書を取り寄せ、自分が今まで取ったクラス、成績、総単位数、UCLAでの志望の専攻など必要事項を正確に記入し、エッセイと共に提出します。これが第一次審査で、これをパスすると成績証明書、財政証明書などを送ります。この後、最終的な結果が送られてきます。しかし、成績証明書は確認のために提出するもので、第一次審査にパスするとほとんどの場合入学許可はおります。一般的には4年制の大学より2年制のCommunity CollegeからのほうがUCLAに編入できる場合が多いようです。編入前の必要単位数はUCLAのGeneral Catalogなどで確認しましょう。GPAは最低3.30で入学が許可された場合もありますが、3.50くらいはあったほうが無難です。ビジネスなど学科によってはもっと高いGPAが要求されるところもあります。Community CollegeではIntersegmental General Education Transfer Curriculum(IGETC;アイゲッツィーと読む。)を完了することをお勧めします。IGETCを終えてくれば、編入後、自分の専攻のRequirementとUpper Division Electivesのみで卒業できます。その際、IGETC終了を証明するためにCommunity CollegeのCounselor のサインが必要なので、編入前に頼んでおく必要があります。因に、秋学期に編入希望の人は前の年の11月が願書の締切なので、早めに準備しておいたほうがよいでしょう。また、春学期希望の人は前年の10月になっています。
一般的にどの学科でも必要とされるのは願書(Application Forms)、TOEFL、GREの各スコア、大学での成績証明書(Transcript)、推薦状(Letter of Recommendation)、そしてエッセイ(Statement of Purpose)です。ただし、ビジネススクール(MBA)、法律学大学院(Law School)、もしくは医学部(Medical School)などの特別な大学院への進学を考えている人はGREの代わりにGMAT、LSAT、もしくはMCATのスコアが必要となります。
願書は志望する大学に直接問い合わせるともらえます。普通、願書は無料で手に入れることができますが、場合によっては、成績証明書のコピーやGREのスコアに関する質問用紙の記入などが要求されることもあります。これは、ある意味での足きりで、成績やGREのスコアが基準に達していないなどの理由で、願書を提出しても入学の許可されない志願者には願書を送らないということです。というのも、これは、大学の財政事情から来るもので、無料の願書をむやみに送っていると、大学の財政にも響くということです。したがって、場合によっては、願書をもらうのに多少時間がかかるので早めに要求しておくほうがよいでしょう。普通、願書の締め切りは12月〜1月くらいなので(学科によって異なる。)、願書は入学希望の前年の夏までには大学で用意してあります。
アメリカの大学を卒業した人はTOEFLのスコア提出の免除があるかもしれません。しかし、それ以外の人はTOEFLが必要となります。ESLの事務所ではTOEFLの最低点は設けていないとのことでしたが、最低550点はほしいものです。文科系の学科によってはもっと得点があったほうが無難です。しかし、TOEFLは十分な英語力があるかどうかを見るためのもので、得点が高いからといって、入学が保証されるものではないことを頭に入れておいてください。逆に言うと、ある程度の点を取っておくと(600点くらい)、心配ないということです。ある程度の点のある人なら、TOEFLで高得点を取るために時間を割くより、GREで点数を上げることを考えましょう。
GREは大きく分けて、General TestsとSubject Testsの2つがあります。General Testsはほぼどこの学科でも要求されます。このGeneral TestsもVerbal、Quantitative、Analyticalの3つのセクションに分かれており、特にVerbalとQuantitativeが重要のようです。具体的には、Verbalは英語の問題ですが、はっきり言って、TOEFLとは比較にならないほどとても難しいです。日本人の場合、Verbalの点数はあまり重要ではない学科もあるようですが、アメリカの大学を卒業した人はアメリカ人と同様に見られるかもしれません。逆に、Quantitativeは日本の高校程度の数学の知識があれば楽に解けます。と言うより、Verbalで点数を期待できない日本人にとってはQuantitativeで満点近くの点数をとる必要があります。Analyticalは一種の知能テストです。ただ、問題を解くためには、アメリカ人の論理構成力が必要となるため、練習問題を多くこなして問題に慣れておく必要があるでしょう。練習問題としては実際にGREを主催しているETSから過去の問題を取り寄せて解くことをお勧めします。また、参考書としては、Princeton Reviewから出ている参考書がいいでしょう。一方、Subject Testsは学科によって要求されるテストが異なり、また、Subject Testsを要求しない学科もあるので、各自調べてください。この他に注意したいのは、GREはTOEFLと違い、年5回(Subject Testsは4回)の実施です。願書の締め切りにもよりますが、10月までに受け終えているようにしたほうがいいでしょう。また、GREのスコアは過去5年間にさかのぼって、受けたすべて試験の結果を送らなければなりません。十分準備をしてから試験を受けるようにしましょう。
成績証明書は入学審査において最も重要な書類の一つです。大学院の入学審査の場合、普通、高校卒業後に通ったすべての学校での成績が必要となります。トランスファーなどで複数の学校に在学した人はそれらの学校すべてに自分の成績証明書をAdmission Officeに送ってもらうようにしてください。どの学科でも、GPAは最低3.50は必要のようです。特に、JuniorとSeniorの時に取った専攻のクラスの成績が重要になります。
推薦状も審査の重要な書類となります。通常、3通の推薦状が要求されます。なるべく有名な教授に書いてもらうのがいいのは当り前ですが、自分の希望する学科の教授や実際にAdmissionにかかわっている教授の知り合いの人に書いてもらえれば最高です。GPAなどが多少低くても、推薦状が決め手となる場合があります。普通、アメリカの大学では、ある学部から同じ大学の大学院に入学するのは困難だと言われています。UCLAも例外ではありません。ただし、UCLAの学部に在学中であれば、教授にコネを作り、推薦状を学科長の教授、もしくはその年のAdmission Committeeの教授に対して書いてもらうことができます。UCLAの同じ学科の教授同士なので、知らないはずはありません。また、あなたがアメリカにいるのなら、自分の研究分野に近いことをしている教授や指導教官になってもらいたいと思っている教授には、前もって会っておくことをお勧めします。各学科の事務所に連絡すれば、教授の連絡先を教えてくれるので、電話でアポを取るとよいでしょう。願書の数は定員の何倍にもなることが普通なので、顔を見て教授の印象に残ることも大事だと思われます。日本にいる場合でも、手紙や電話などで自分を印象づけるといいでしょう。
エッセイには自分の志望動機、希望する研究内容などを書きます。大学院においてどのような研究を行いたいかを明確にすることが重要です。また、エッセイはしっかりとした英語で書きましょう。エッセイから英語力を判断されることもあります。場合によっては、エッセイの他にこれまでの研究成果や論文、作品などの提出を要求する学科もあります。
以上が入学において要求される書類とその概要です。これはあくまでも、一般的なものなので、実際には、各自志望する学科に問い合わせてください。
住所のストリートナンバーは
道路の東側・南側は偶数
また、西側・東側は奇数
となっている。住所を見ながら、店や友人宅を探す時は参考にするとよい。