2.1.1 On-campus Housing 〜UCLAの寮について〜
Undergraduate
UCLAのUndergraduate Studentsのための寮はキャンパスの北西部(Sunset Canyon Recreation Centerの近く)に6つあります。その内、新しくできたSunset Residence Hallをはじめ、SaxonとHitchはSuiteと呼ばれ、リビングルーム、バスルーム、ベッドルーム二部屋と、アパートに近い間取りになっています。その他はいわゆるDormitory でベッドルームは個人の所有になりますが、トイレ、シャワーは各階毎にあり、共同で使います。
年間の寮費は、部屋のつくり、食事の回数、その部屋を何人で共有するかによって決まります(ちなみに、私の住んでいたRieber Hallは、二人部屋、食事週11回で年間$5400でした。)。寮費の払い方も、一括払い、二回払い、学期払い、毎月払いの内から選ぶことができます。決して安いとは言えないDormですが、競争率は高く、6月末に申し込みを締め切り、その後、抽選によって割り当てを決める方式が取られています。
寮の人気の理由は、やはり、学校内にあって歩いて教室に行くことができ、一日何度でも自分のベッドルームと教室を行き来できるところにあると思います。そして特に、Freshmanやロサンゼルス以外の出身者には、友達を作ることと、この土地がよくわからないのでとりあえず寮に住んでみようとのことで人気があるようです。その他、Lazyな人、Studiousな人、食事を作るのが面倒な人、家事をしている暇のない人…などが、寮に入ってくるようです。しかし、共同生活を強いられる寮では、プライバシーがないこと、騒音になれる必要があること、その他多くの面でイライラさせられたりすること…などを承知の上で、全くの他人と住んでいかなければならないので、大変だとも言えるでしょう。
寮に入ることについては賛否両論あって、確かに友達が多くできるなどの利点はある一方、個人の自由がほとんどないという欠点もあり、最終的には個人の選択によると思います。ただし、一度寮に住むと契約すると、キャンセル料なしに一年間は寮から出ることはできないので、よく考えてから決めていただきたいと思います。
Graduate 〜Mira Hershey Hallについての賛否両論〜
Mira Hershey HallはUCLA唯一の大学院生用の男女共寮で、世界各国から集まった学生が寝起きを共にしています。寮はHilgard Avenueに面したSouth Campusにあるため、South CampusにMajorのある学生(特に理系の学生)にとっては近くて、とても便利です。寮内もほぼ全員が大学院生のためか、わりと静かです。Study LoungeやLibraryなども完備され、寮内で勉強するのもあまり問題はありません。
学業以外にも、寮生活を充実させるための様々なプログラムは用意されています。毎学期、数回のパーティーが開かれ、映画の上映もしばしばあります。また、食事付きのため、(週19食の場合)平日は一日三回、週末は一日二回、Dining Roomで食事をとることになります。そのため、多くの人と友達になりやすく異文化に触れる機会が多くなります。料理をすることの嫌いな人にもこの寮はお勧めです。健康で文化的な最低限度の生活は一応保証されるわけで、特にいろいろな国の人たちと「国際交流」を深めたいという方にはもってこいの場所かもしれません(国際カップルがここから生まれるということも珍しくはありません。)。
ところが、これがなかなか手放しで勧められるものではありません。小さな部屋に二人が同居することになり、中は極端に言えば寝台列車と大差ないといった感じです。ここではプライバシーなどは最初から望むべきではないと言えるでしょう。その上値段もそれほど安くはなく、特に勉強時間が多く収納すべき本の数も多い大学院生にとっては、余り居心地のいい場所とは言い難いでしょう(他の大学の事情を聞き及ぶ限り、このようなお粗末な寮を大学院生に提供している大学は少ないようです。)。部屋探しの難しいのにつけこんで学生から金を絞り取ろうとしているのではないか、というげすの勘ぐりをしてしまうのは私だけではないでしょう。
しかし、別の見方をすれば、限られたスペースを新入の学生に提供する有効なやり方とも考えられます。というのは、もし寮が魅力的なものであるなら、入寮するための競争は激しいものになり、寮の部屋を取るのが困難になるばかりでなく、市場原理から考えて寮の値段も高くなる可能性があります。そうすると、結果としては寮はより学生の利用しにくいものになってしまうでしょう。特に来たばかりの学生にとって寮の部屋を確保するのは事実上ほとんど不可能になってしまいます。ところが現実には寮は学生にとって余り魅力的なものでないため、二年以上寮にい続ける学生は少数です。その結果新入の学生も寮に容易に入れるということになっているのです。
2.1.2 Off-campus Housing
留学を始めてまず決めなければならないのは、自分の住む場所です。住む場所と言っても、それはただ単に雨をしのぎ寝場所を確保するというだけでなく、心の落ち着ける自分だけの空間という意味でも重要でしょう。留学生活のかなりの部分が、どこにどう住むかにかかっているといっても言い過ぎではないでしょう。住居の選択は十分慎重に行うべきです。ここではその多少の助けになるかと、筆者自身の経験をふまえて住居に関する文章を書きたい思います。皆さんの参考になれば嬉しいと思います。
なお以下の話は、何の情報も、コネクションも持っていないということを前提にしています。こちらの事情に詳しい人が部屋探しを手伝ってくれることになっているとか、何かのツテで部屋を紹介してもらうことができるというのなら、それにこしたことはありません。また、独身者を主たる対象としていますので、夫婦で生活する人にとっては少し事情が違ってくるかもしれません。が、そういう人達でも読んでいただければ何かのタシにはなると思います。
部屋の見つけ方
まずアメリカと日本との大きな違いは、こちらでは不動産屋を介する必要がないということです。本人が直接交渉し、契約して住む場所を確保します。その方法は大きく分けて二つのパターンがあります。第一は自分で直接マネージャーあるいはオーナーと契約を結ぶもの、第二はすでに契約を結んでいる人のルームメイト(部屋を共同使用する友達)として入るものです。一人で部屋を探し始める場合、第一の方法で部屋を選ぶにはかなりの制限がかけられます。というのは、後で詳しく述べますように、アメリカの部屋の多くは一人用には作くられていないからです。一人で住むには大きすぎます。だから多くの場合二人以上の人間でアパートメントの一部屋を借り、そこで共同で生活をします。大きい部屋を一人で借りるだけの財力のある人、友達あるいは配偶者のいる人なら問題はないでしょうが、たった一人で日本からやってきた貧乏学生には最初から厳しい壁となります。そこで第二の方法で選ぼうとしますと、見ず知らずの人と一緒に暮らすということになります。この方法を選ぶと、それなりのスペースでプライバシーが保て、かつ値段も手ごろとなります。アメリカ人と一緒に暮らせば英語もうまくなれるでしょう。でもよいルームメイトを選ぶのは難しいことです。そもそも何人かの人間が一つの部屋をシェアするというのは、日本の通念ではあまり考えにくいのではないでしょうか。学生寮を別にすれば、今の日本では(少なくとも私の常識では)広さにかかわらず一人で借りるということが普通でしょう。「ルームメイト」という言葉にしても日本ではあまり使われない言葉です(「居候」という言葉はあるにしても)。ところが、アメリカでは大きい部屋を何人かで借りるということが極めて多いし、一緒に住む前は全く赤の他人同士が一つの部屋で暮らすということだって珍しくはありません。中には別に特別な関係にあるわけではない男女がルームメイトになっている場合もあります。アメリカに来たばかりの私は、アメリカ人はプライバシーを大切にするという、広く知られているアメリカ人のイメージと、このような一見日本の「長屋」的な現実のアメリカ人の生活様式の違いに戸惑ったものです。特に家族と以外暮らしたことのない私にとっては、とても不自然な風習に思われました。今となっては、これがこの国の習慣だということで一応納得はしていますが、周りの人達の話を聞いてみると、ルームメイトとのトラブルは少なくないようです。もし誰かと部屋をシェアしようとするのでしたら、ルームメイトの選択は慎重にしたほうがよいでしょう。
さて、具体的な部屋の探し方についてのアドバイスをしておきます。まずSproul Hallの東側のパティオにCommunity Housing Office(CHO)があり、そこには様々な物件に関する情報が集められています。また、特に留学生を対象にInternational Student Center(ISC)でも部屋の紹介のサービスをやっています。この二つが物件に関するキャンパス内での主たる情報源です。その他、キャンパス内に貼ってある個人広告やDaily Bruinの情報欄があります。
量的に見て圧倒的なのがCHOです。その上情報が新しいのがなによりです。CHOは直接マネージャーあるいはオーナーが売りに出している物件と、すでに部屋を借りている人によるルームメイトの求人の二つのセクションに分かれています(前者に入るには学生証が必要です。)。ここに所狭しと貼られているカードの中から自分にあった物件をチェックして、自分でマネージャー、オーナー、あるいはルームメイトを探している人と連絡を取り直接交渉することになります。
他方ISCの方は、情報も量も少なく、古いと言えます。しかし留学生相手ということで、年齢六十を超えたおばあちゃんたちがとても親切に面倒を見てくれます。おばあちゃんが物件一つ一つに電話をかけてくれ、まだ部屋が空いているかどうか、値段は変わっていないか、などと聞いてくれます。そこでよさそうだったら、おばあちゃんはそこの部屋の住所を教えてくれ、我々がそこに自分から出向いていく、という段取りです。もし何か問題が生じた場合でも、このおばあちゃんたちが何らか手助けをしてくれるでしょう。
でも、もしマネージャーあるいはオーナーから直接部屋を借りる場合は、私の経験から言うと、CHOやISCで見たものによい物件はありません。推測しますにそれには次のような理由が考えられます。アパートメント側にとって学生は好まれざる客です。部屋は汚すし、かつ短期間ですぐ出ていってしまうことが多いからです。それをわざわざ学生専用の場所に広告を出しに来るのですから、それはそれなりの質の物件だということになります。つまり、単にアパートメントの前に"Vacancy"とか"Now Renting"などの表示を出しているだけでは入ってくれる人がいないということです。だから行ってみるとすごく古かったり、フリーウェイのそばでうるさかったり、とあまり満足のゆく部屋に出会ったことはありません。一番よい方法は、だいたい住みたい地域を決めてそのあたりを徹底的に自分で歩き回り、空いている部屋があったらかたっぱしから見てみることです。そして気に入ったものをチェックしておきましょう。欲を言いだすときりがないので、もうすこしよい部屋があるのでは、とまたどんどんまわってしまいますが、だいたい丸々三日が決め時でしょう。あまり時間がたってしまうと、前に見て気に入っていたところがもう売れていたということもありかねません。
部屋には家具のついているもの(Furnished)とついていないもの(Unfurnished)があり、当然前者のほうが少し割高になりますが、家具を手に入れ、さらにそれを運ぶとなると一苦労なので、来たばかりの人にとっては家具がついているのは便利です。必要がなくなったら返せばよいのです。でも割合としては家具つきの部屋は少ないようです。
その他パーキングがどのようなものかも重要です。周知のようにロサンゼルスでは車は必需品だからです。一番高級なのはセキュリティつきの駐車場。これだったらまず間違いありませんが、中には狭いスペースに無理に駐車させるために車の出し入れがすごく難しいようなものもあります。また路上駐車の場合もあります。だいたい住宅地の道路は駐車可能ですが、週に一度ストリート・クリーニングがあるので、その時は車を移動させなければなりません。一部屋を何人かでシェアする場合、一部屋につき車一台とか二台とか駐車場のスペースが決められていることがあります。その時はルームメイトは駐車場に車を停められるが自分は路上駐車ということも起こり得ません。
パーキングとならんで大切なのは、ユーティリィーです。ユーティリティーとは電気、水道、ガス代のことです。アパートメントによって、電気、水道、ガスのすべてを払ってれるところ、あるいは何も払ってくれないところ、ガスだけ払ってくれるところ、など様々です。
さらに部屋の契約は一年契約かあるいは月ごとの契約かも確認しておきましょう。一年契約すると一ヵ月分タダにしてくれることも多くあります。契約に際しては、必ずデポジットを払います。デポジットとは日本で言う敷金に当たるもので、だいたい一ヶ月分からに二ヶ月分の部屋代に相当する額です(因みに礼金に当たるものはありません。)。デポジットはその部屋を引き払う時に返金されますが、清掃代として二、三百ドル引かれることが多いようです。また一年契約のところを一年たたないうちに部屋を引き払ってしまうとデポジットは返ってきません。
誰かのルームメイトとして部屋に入る場合は、部屋の借り主(つまり自分のルームメイトになるはずの人)と交渉することになります。だいたい部屋代は折半することが多いようですが、状況によっては多少違うこともあります。例えば後述のように部屋の作りが違う場合、料金も違ってくるでしょう。またユーティリティーも折半することが多いようですが、これは人によって使う人と使わない人がいるので、トラブルになる場合もあります。電話も自分専用のものが持てればいいのですが、電話を共有する場合、電話代は金額から言ってもより深刻なトラブルの種になるでしょう。
このような金銭的な問題は初めにはっきりさせておくにこしたことはないのですが、それだけではどうしても解決できないこともあります。キッチンやリビングルームにある家具や電化製品は共有できると思いますが、確認しておくにこしたことはありません(いずれにせよ人のものを使わせてもらうといろいろと気を使うものです。)。
しかし、一番大切なのはルームメイトの性格でしょう。これはなかなか第一印象だけではつかめません。特にアメリカ人は、笑顔を絶やさず人見知りせず、何でもすごくフランクに「腹を割って」話してきます。これは日本人の目から見ると、すごく人なつこい人に見えますが、その人が本当に信頼できるかどうかは直ちには判断できません。また、いくらよい人でも毎週のようにパーティーをやられたのではたまりません。もしたいへん信頼かつ相性もよいルームメイトに出会えれば幸運ですが、失敗すると悲惨なことです。いずれにせよ、相手の人格の判断は、自分の直感に頼る以外、いかなるマニュアルもないでしょう。
最後に、部屋を探す場合は車をつかったほうがよいでしょう。というより車を使うべきです、と言っておきます。バスと徒歩で探していたのでは、一日数軒しか回れません。車を使えば能率は格段に上がります。車を持っていない人は誰かに運転して一緒に回ってもらうとか、さもなければ必要経費と割り切って車を借りたほうがよいでしょう。
Community Housing Office International Student Office
(310)825-4491 1045 Gayley Ave., Suite 200
(310)208-4587
部屋の種類
大きく分けて次のように分類できます。
1)Bachelor Room:一部屋の中にキッチンと居住部分がまとまっています。ただしキッチンは大きなものとは言えません。そしてなにより、ガス台あるいはクッキングストーブ(電力による調理台)がついていないので、自分で電気こんろを用意しなければなりません。基本的に外食中心での生活向きに作られているといった感じで、自分の部屋で料理を楽しもうという人には向かないでしょう。しかし自分一人のプライベートな空間は完全に持てますし、値段もそれほどではありません。だいたい$500を少し越える程度でしょうが、物件の数は多くありません。
2)Single Room:フルキッチンのついたバチェラールームと考えてもらえばわかりやすいでしょうう。一部屋で基本的な生活が営めるしプライバシーもあります。概念としては日本の「ワンルームマンション」に近いのですが、もちろんスペースはアメリカの方が広く、値段は$550〜600くらいです。物件の数はそれほど多くありません。
3)One-Bedroom:日本から来たばかりの人にとってはまぎらわしいのですが、ワンベッドルームは二つの部屋からなっています。一つはキッチン+リビングルームであり、もう一つはベッドルームです。ベッドルームが一つなのでこう呼ばれています(日本で言えば1DKにほぼ相当します)。ワンベッドルームに一人で暮らせればそれは最高でしょうが、経済的理由でそれが可能でない人も多いでしょう。値段はだいたい$600〜900くらいで、豪華なものになればきりはありません。この種類の部屋を二人で使えばかなり安く住めますが、あまり住み心地は良くないと思います。物件の数は多いでしょう。
4)Two-Bedroom:二つのベッドルームとキッチン+リビングから構成されています。通常二人で一つのTwo-Bedroomを借ります。各一人がベッドルームをそれぞれ持ち、キッチンとリビングを共同で使用することになります。そうすればプライバシーも保てますし、リビングやキッチンもシングルルームで暮らすより広く使えます。前述のようにアメリカ人と一緒に暮らせば英語もうまくなれるし、アメリカ人の生活習慣なども学ぶことができるという利点もあります。バスルーム(洗面所、便所、風呂あるいはシャワー)は一つしかついていない場合と二つついている場合とがあります。二つついている場合は、そのうち一つがどちらかのベッドルーム、もう一つがリビングルームについている、というパターンが多いようです。値段は$800〜1200程度で、これも上を見ればきりがありません。物件も極めて多くあります。二人で部屋を折半するとシングルルームで一人で住むのと値段的にはだいたい同じくらいですが、リビングが広く作られているのでその分ではTwo-Bedroomの方がよいでしょう。その反面、部屋の共同使用者がいるということでいろいろと気を使うことも多いでしょうう。なお二つのベッドルームは必ずしも同じ広さではありません。その点をよく注意して部屋代をどのように分けるか相談する必要があります。
5)Three-Bedroom以上:三つ以上のベッドルームとキッチン+リビングからできています。だいたい事情はTwo-Bedroomにベッドルームが増えたものと考えてもらえば問題はありません。通常三人以上で一部屋を借りることになります。値段的には$1400〜1600くらいで、一人分はTwo-Bedroomよりやや安くなります。でも物件は比較的少ないようです。
6)Rooms in Private Homes:アメリカ人の家庭の一室に住むものです。いわゆる「ホームステイ」の形態です。全く家族の生活から独立しているものと、家族の一員として生活するものとがあります。前者の場合は感覚的にはアパートメントと大差はないでしょううが、夜遅く帰ってくる時など、家族の迷惑を考えなければなりません。キッチンは必ずしも使えるわけではないので確認しておきましょう(キッチンが使用できることを“Cooking Privilege”と言います。)。部屋代はアパートメントと比べるとやや安いといった感じです。後者の場合になると、食事を出してくれます。部屋代には食事代が含まれているというわけです。中には家族の仕事の分担(留守番、子供のお守、掃除、犬の散歩など)という条件で部屋代タダということもあります。私の知っているケースでは仕事を分担することで、部屋代、食事代がタダになるだけでなく、逆に$300の月給も出すという「書生」生活のようなものもありました。その件は結局断わったので、私にはホームステイの経験はありません。でも友人の話を総合すると、留学の場合、よくある「夏休みのホームステイ」とは違って長期間住むことになるので、家族との関係がだんだん煩わしくなることが多いようです。しかし家主とウマがあえば、楽しい生活を送ることも可能でしょう。
住む場所
上で部屋の種類ごとにだいたいの値段を示しておきましたが、当然地域によって違います。例えば学校の周辺のWestwood区域は値段は高いのですが、学校から少し離れたPalms、Culver City、Veniceなどは比較的安くなっています。またSanta Monicaは市のプライスコントロールによって新規契約以外は部屋代を上げてはいけないことになっているので、昔から住んでいる人のルームメイトとして入れば極めて安く上がります(だいたい$300くらいでThree-Bedroomの一室を借りることができます。)。もちろん値段以外の住み心地や便利さも住む場所を決める際重要でしょう。
総合的に考えてWest Los Angelesが最も便利でしょう。学校にも比較的近くて、車を持っていなくてもサンタモニカ市営バスが使えます。近くにはスーパーマーケットをはじめ、店も多くあります。Brentwoodも学校に近いのですが、バスの便はWest LA程ではないようです。Santa Monicaは近くに繁華街もあり、ビーチにも近くて楽しく住めますが、学校からはやや遠くなります。PalmsやCulver Cityは静かな所ですが交通の便は悪く、周りに店も少ないのが欠点です。この地区に住むには車が必要でしょう。最後にWestwoodですが、ここは値段がダントツに高いです。また、学校には近いのですが、近くにスーパーが少ないので、日常の買い物の際には以外に不便です。Westwoodの中では学校の西側が比較的値段が安いのですが、ここはFraternityが集まっているのでとてもうるさいことも事実です。私も以前Gayley Avenueに住んでいたが、Fraternityの人達が愛聴するハードロックの音楽に一年間悩まされました。
ともかく、どの場所も一長一短あります。人によって好みも違います。例えば私は今Palmsに住んで大変に気に入っていますが、ある人は、あんな退屈なところに住めるか、と言います。結局自分で判断する以外にはないようです。
部屋探しのためのチェックリスト
1)場所(地域、学校・スーパー・Freewayなどへの便)
2)タイプ(広さ、ルームメイトの有無)
3)セキュリティ(女性は特に)
4)駐車場(盗難防止にセキュリティも確認。車、カーステレオ、バイクに注意。自転車は当然家の中!)、ストリートパーキングエリア(自分用、ルームメイト用、来客用)
5)静かさ(特に夜。うるさいと勉強・睡眠の邪魔)
6)ストーブ(ガスの方が便利。電気は高いし使いにくい)
7)リースの長さ(6〜12ヵ月くらい)
8)隣人のタイプ(ガラは悪くないか?パーティーの連続ではないか?子供・赤ちゃんが多いとうるさいし危険)
9)ルームメイト(だらしなくないか?コミュニケーションに自信があるか?すぐに相手が引っ越さないか?
Sublet
自分が借りている部屋を、何らかの理由で(たとえば長期間ロサンゼルスを離れるとか)他人に貸すことをSubletと言います。Subletはあくまで部屋を貸す方と借りる方の契約関係であり、アパートのオーナーやマネージャーは一切関与しません。Subletする相手を探すには、1)Community Housing Officeに広告を出す、2)学校の中や道にビラを貼る、3)口コミ、の三つの方法があります。家賃は貸す方が自由に設定できます。
その他留意する点を列挙しておきます。
・Deposit…特に貸す相手が見ず知らずの人の場合は、Depositを取っておくことをお勧めします。もし貸した相手が部屋を汚したり傷つけたりした場合に、Depositを取っておかないと、借り主がアパートに対して払っているDepositからお金を出さなければならないこともあります。
・電話及び光熱費…Sublet期間中の電話代や光熱費は、解約しない限り貸した人の名前で請求書が送られてきます。その請求書が送られてくるのは一ヵ月くらい後になるので、その時に貸した相手と料金の支払いについて相談ができるような手はずを取っておくとよいでしょう。特に部屋をSubletで借りる人は、期間が終わるとアメリカを離れてしまうこともあるので注意しておく必要があります。
University Apartments
キャンパス内の寮には狭くて住みたくない。かと言って、アパートを自分で探すのは面倒という人のためにはUniversity Apartmentsがもってこいでしょう。これはUCLA所有のアパートで、大きく分けて2つあります。大学周辺にあるUniversity Apartments, Northと大学から数マイル離れたところにあるUniversity Apartments, Southの2つです。基本的に、Northは独身者向けで、大学周辺のLandfair Ave.、Glenrock Ave.などに数ヵ所あります。建物自体は一般のアパートと何ら変わりはありません。BachelorからThree-Bedroomまで揃っていて、希望によりルームメイトも決めてくれます。したがって、申し込んでおけば、大学寮同様、事務所が部屋とルームメイトの割り当てをしてくれます。また、1ヵ月契約なので、気に入らなかったらすぐに出ることもできます。
一方、Southは家族向けのアパートです。ただし、Southの一部は独身者にも解放されています。大学から離れているため、バスか車を使って通学することになります。UCLAからバスで20分程のSawtelle/Sepulveda、Barrington Manorはとても古いアパートですが、そのためか家賃は安く、申し込みから1年以上待たなければ入れないという噂もあります。その他のアパートはバスで30分くらいで、Waiting Listもありません。原則的にFirst Come, First Serveなので、早めに申し込みましょう。
この他にも、University Cooperative Housing Association(Co-op)というUCLAの学生と職員向けのHousingがあります。ただし、これは大学所有のものではありません。アパートというよりは寮といった感じです。しかし、一人部屋もあり、費用はとても安く、食事付きなので良心的です。ただ、食事はおいしいとは言えず、ワークシフトとして週に4〜5時間、掃除や食事の準備をしなければなりません。詳しいことは各自それぞれの事務所で確認してください。
University Apartments, North University Cooperative Housing Association
625 Landfair Ave., LA 500 Landfair Ave., LA
(310)825-2293 (310)208-8242
University Apartments, South
3233 Sepulveda Blvd., LA
(310)391-4089
日本じゃちょっと信じられないようなずさんな管理人さんのはなしをよく聞きます(かく言う私も被害者です。)。アパートの修理箇所を一向に直さない。ディポジットを契約解消後も還さないなどなど。いろいろな催促の連絡や交渉は時間もかかるし日本人には慣れないことなので精神的にもどっと疲れるけど面倒くさいからといって泣き寝入りしてると、ここLAでは生き残れません。以下のポイントを参考に、サクッと問題は解決してしまいましょう。
まずお金は必ず小切手で払うこと。契約書はよく読み、不明な点はきちんと聞くこと。細かい変更事項も紙に書き、必ず相手のサインをもらうこと。契約書や手紙はずっと手元に置いておくこと。引っ越したらすぐに気が付く限りの修理箇所をリストアップし(責任転嫁されないため)、書面で修理を要請する(管理人に無断で修理してしまうとあとでトラブることもあります。)。その際、期限を決め、その時までに修理されない場合はテナントが修理し、次回の家賃から必要経費を差し引くことを明記する(この期限というのは、法律では「リーズナブルな期間」と記されています。)。また手紙はコンピュータでバックアップをとっておくかコピーしておく。郵便局では記録が残るよう、速達や書き留めで送る。
それでも解決しない問題は、弁護士に頼るしかありません。まずは無料相談を利用してみてください。
Student Legal Service Asian Pacific American Legal Service
70 Dodd Hall 1010 S.Flower St., Suite302, LA, CA 90015
Tel:(310)824-9894 Tel: (213)748-2022(日本語サービスあり)
月曜から金曜9:00〜5:00(予約制のみ) Fax:(213)748-0679
新しいアパートに入って絶対に必要になるのは電話とユーティリティーです。契約時にこのうちどれが家賃に含まれているかを必ず確認しましょう(水道代は含まれている場合が多い。)また、担当の会社も地域によって違うので、オーナーに聞くなり電話帳で調べるなりして確認しましょう。例えば電気の場合、ロサンゼルス市ならDepartment of Water and Power(DWP)、サンタモニカ市などはSouthern California Edison(SCE)となっています。その際、Social Security NumberとDriver's License Numberを(あればCredit Card Numberも)用意しておきましょう。支払いは毎月送ってくる請求書にある金額分の小切手を書いて、同封の封筒に入れて郵送します。ユーティリティーに使う金額は、だいたい一人あたり月に合計$20〜40です。
電話局に直接申し込みます。電話局はGTEとPacific Bellの二社があり、地域によってどちらかに決まっています。両社の電話番号は、
GTE (800)482-7709 (Westwood、 West LA、 Santa Monica)
Pacific Bell (310)811-0795 (Palms、 Culver City)
です。申し込んでから二、三日で電話が使えるようになります。
申し込む際いくつかの質問をされます。
1)近距離電話をMonthly Chargeを何ドルか払って無制限にするか、通話時間に応じて払うか
2)遠距離通話(国際電話を含む)はどの会社にするか
3)Call Waitingのサービス(いわゆるキャッチホンのこと)を受けるか否か
4)テレフォンカード(使い方が日本のものとはだいぶ違います。後で料金の請求が電話局から送られてきます。詳しくはカードの裏側に書いてあります。)が欲しいかどうか
…といった項目です。
第一項目に関しては無制限方式が金の節約になります。第二項目については、AT&T、MCI、US Sprintなどがあります。最近はどこの会社もそれぞれいろいろな特別サービスを設けているので自分に合うものを選ぶとよいでしょう。最後に、第四項目に関しては、ただなのでもらっておくのが賢明でしょう。
料金は設置の時に$40程払わされると思います。その後は月に一度請求が来るので、チェックで郵送により支払うことになります。近距離通話だけでMonthly Chargeその他を含め毎月最低$14〜15かかります。
電気、ガス、電話などにはそれぞれLow Income Plan(電話の場合はUniversal Life Plan)なるものがある。低所得者を対象にしたDiscount Planであるが、電気代やガス代は数十%、電話代は50%安くなる。ただし、応募資格には制限があり、単に収入が低いからといっても申し込むことはできない。親からの仕送りなどがあれば、Independentとは認められない。したがって、大学院生でTAもしくはRAなどをして自立していれば、資格ありということになる。しかし、実際には電話会社などは資格があるかどうかを調べるわけではなく、単に電話を引く時に自分が資格があるふりをして、その旨を伝えればこのサービスが受けられる。
アメリカと日本の銀行のしくみはかなり違うところがあります。まず最初に、日本の「普通預金」、「定期預金」の概念は捨て去る必要があります。アメリカではChecking AccountとSaving Accountが基本的な預金の種類です。前者はパーソナルチェックが使用可能な預金であり、後者は文字通り金をためておくための預金です。
Checking Account
Checkとは日本語で小切手のことですが、Checkと日本の小切手はだいぶ使い方が違います。小切手は大金を持ち歩く時に主として使われるものであるのに対し、アメリカのチェックは普段の買い物の他、電話代、電気代、さらに罰金の支払いの際など、日常生活の様々な支払いの手段として用いられます。アメリカには銀行口座からの自動引落としのシステムがないので、Checking Accountは絶対に開いておく必要があります。
Checking Accountを開く時には、普通二つ以上の身分証明書が必要になります。パスポートは必ず持参すること。他のID(Driver's License、 Social Security Card、 Student IDなど)があれば一緒に持って行きましょう。ただ、Bank of Americaはパスポートだけで口座が開けます。口座を開く際、できれば毎月好きなだけチェックの使えるものを選びましょう。また、ある一定以上の預貯金がないと、手数料を取られるので注意しましょう。
口座を開いてもチェックを使えるようになるまで時間がかかるので、Temporary Checkを受け取っておくと便利です。やがて一、二週間で銀行からチェックブックが五〜六冊送られてきます(ちなみにチェックブックは色やデザインなどによって値段が違います。どのみち他人の手に渡ってしまう紙切れとは言え、カタログを見ているとどれにしようか迷ってしまいます。)。そこには当人の名前、住所、電話番号(悪用を避けるため載せない人もいます。)が印刷されています。
Checking Account、Saving Accountにかかわらず口座を開くとATMカードが送られてきます。これは、街の中にあるATMマシンから現金を引き出すためのカードです。口座を開く時カードの暗証番号を登録しておき、引き出しの時この番号を使って現金を引き出します。マシンは24時間使用できます(ただし故障が多いのには閉口します。)。また一部のスーパーマーケット(Ralphs、Hughesなど)ではこのカードで利用できます。
チェックの使い方
支払の際のチェックの記入の仕方はチェックブックの表紙などに説明されています。実際の使い方は、店のレジで値段を聞いてから、それを支払先の名前とともに書き込み、サインをして相手に渡します。その際身分証明書(Driver's License)を提示します。相手は身分証明書番号を書き込み、チェックの裏に店のスタンプを押します。これで支払いは完了です。
またチェックは、こちらから支払う時だけでなく、相手からお金を受け取る時も使えます。相手に自分宛にチェックを切ってもらえばよいのです。自分宛のチェックはそのままでは使えませんが、裏書きすれば現金同様に自分の口座に振り込む(Deposit)ことができます。裏書きをするには、チェックの裏に自分の口座番号を書き込んでサインをするだけですみます。そのチェックがどこの銀行のものであっても、自分の取り引き銀行の口座に手数料なしでそのまま振り込めます。
銀行の選び方
ロサンゼルスにも多くの銀行がありますが、そのうちのどれがよいのだろうかと迷う人も多いでしょう。選び方の基準をいくつか挙げておきます。
・支店の多い銀行(自分の住んでいる所の近くにあると便利)
Bank of America、Wells Fargoなど
・ATMマシンの数が多い銀行(特にキャンパス内に)
Bank of Americaなど
・日本語の通じる行員のいる銀行(日系の銀行…ただし、Little Tokyo付近の本店以外ではあまり正確な日本語を話せる人がいないのが現状です。しかも日本からの送金が楽になるということもありません。手数料も他の銀行と同じであり、支店・ATM数を考えればあまりお勧めではありません。)
Sumitomo(住友銀行)、Sanwa(三和銀行)、Union Bank(東京銀行)など
・日本からの送金がしやすい銀行
・利子が高い銀行
なお、Ackerman Unionにも毎年新入生相手に多くの銀行が勧誘のデスクを並べるので、覗いてみると参考になるでしょう。
Westwood周辺の銀行
Bank of America Glendale Federal Bank
1001 Westwood Blvd. 1099 Westwood Blvd.
(310)393-7320 (310)208-5555
City National Bank HomeFed Bank
10889 Wilshire Blvd. 10920 Wilshire Blvd.
(310)208-8100 (310)824-9888
Coast Federal Bank Union Bank
10866 Wilshire Blvd. 1310 Westwood Blvd.
(310)208-7055 (310)475-7200
First Interstate Bank Wells Fargo Bank
10920 Lindbrook Dr. 10925 Kinross Ave.
(310)208-1311 (310)208-8411
日本で運転免許を持っている人、また国際免許を持っている人も、改めて試験を受けなければカリフォルニア州の運転免許を取ることはできません。運転免許は身分証明書として頻繁に用いるので、早いうちに取ることをお勧めします。車を運転しない人は、カリフォルニア州のIDを取ることができます($6)。
運転免許の取り方
試験はDepartment of Motor Vehicle (DMV)で行われ、日本と同様に筆記と実技からなっています。受験料は$12です。また、パスポートなどの身分証明書の他、Social Security Numberが必要です。
筆記試験はDMVにおいてあるDriver's Handbookを見て準備すれば問題はありません。また、LA便利帳や羅府テレフォンガイドなどに例題が載っているので、事前にやっておくとよいでしょう。筆記試験といっても、日本のように教室にすわらされて一斉に始めるという形式ではなく、申し込みの時に試験問題をもらい、決められた場所で各自勝手にやる…というものです。すべて三択式で、間違いが7問以下であれば合格です。仮に不合格でも、次の日にまた受けることができす。一度受験料を払うと三回まで受けることができます。合格したらここで視力検査を受け、コンピューターでプリントアウトされた仮免許証をもらいましょう。
実技試験は筆記試験に合格した後で申し込みます。普通は筆記試験合格後一週間(混んでいる時は二週間)くらいで実技試験を受けることができます。試験には自分で車を持っていかなければならず、かつその車には保険をかけていなければなりません(免許を持っていない人が、なぜ自分の車を持っていかなければならないのか、実に不合理な制度です。)。試験のために車を調達するには、1)レンタカーを借りる(ただし国際免許を持っている人に限ります。)、2)ドライビング・スクールで貸してもらう、の二つの方法が考えられます。試験は最近改正され、以前よりも合格率がかなり落ちました。主な変更点はFreewayの走行が含まれたことです。受験者はFreewayでレーンを変え、一番左のレーンに入り、また右のレーンに戻ってこなければいけません。この時、時速55マイルの制限速度を守らなければなりません。もし、Freewayは怖くて乗れないという人はFreewayに乗らないという制約を受け入れることで、Freeway走行を免除してもらうことができます。ただし、この場合には試験にパスしてもFreewayを走ることはできません。他の点は以前と同じで、最初に“Arm Signal”をやらされ、その後10分くらいDMVの周辺を走ります。ヤマ場はThree-Point Turn(方向転換)ですが、スペースの広いところでやるので簡単です。試験のコースは一通りか二通りしかないので、もし不安ならば事前にそこで受けたことのある人と予行練習をするといいでしょう。
Culver City Santa Monica
11400 Washington Blvd., Culver City 2235 Colorado Ave., Santa Monica
(310)390-4026 (310)271-4585
AAA(トリプル・エー)
日本のJAFです。車が故障した時牽引してくれる、鍵を車の中に入れたままロックしてしまった時ドアを開けてくれる、などのサービスをしています。またAAAはトラベル・エージェンシーの業務もやっており、地図やトラベルガイドを無料でもらえます。入会料は初年度は年間$50くらいですが、二年目以降はかなり安くなります。少々高いが、万が一のために車を持っている人は入っていた方がよいでしょう。会員になるためには直接AAAの事務所に行って申し込みをします。
Culver City West Los Angeles
4512 Sepulveda Blvd., Culver City 1900 Sepulveda Blvd., LA
(310)390-9866 (310)914-8500
ドライバーにとって罰金は天敵であることに関し、日米の差はない。スピード違反も信号無視も通行車線違反も大体日本と同じように取り締まる。特にアメリカでは交通違反が保険料に響くからたまらない。特に日本から来た人に注意したいのは、こちらでは駐車違反の取り締まりがことのほか厳しいということだ。日本では駐禁区域に車を止めても運がよければ捕まらないが、ここでは2時間も放置すれば間違いなく、フロントガラスとワイパーの間にしっかりと挟み込まれたピンクの紙切れを見い出すことになるだろう。罰金は場所によって$20〜50くらいと幅がある。ただし身体障害者専用の場所に駐車してしまうと$100の罰金である。ただ一つの救いは、駐車違反に限り保険料には影響しないということである。
また、日本人にはなじみが薄いだろうが、アメリカにはストリートクリーニングが週一回時間を決めて行われており、この時間帯には普段駐車可のところも駐車禁止となる。道路の脇に清掃時間が表示されているので、それを注意しなければならない。例えば、“No Parking/Friday 8:00-11:00”といった具合である。僕はまだこちらに来たばかりの時、レンタカーを借りて、いつも車がとまっているから平気だろうとアパートの前に駐車しておいたら、見事にその夜遅くストリートクリーニングがあり、僕の車は牽引されてしまった(あの時はびっくりした。朝行ってみたら僕の車がなくなっているのだから。そのことが外傷経験になっているのか、僕は今でもストリートクリーニング恐怖症である。)。
だが、車を運転しないからといって安心はできない。アメリカでは歩いていても交通違反で罰金をとられる。赤信号の時や、横断歩道以外のところを渡れば、れっきとした交通違反であり、そこを警察に見つかれば確実に捕まる。僕はUCLAの真ん中(Le Conte Ave.とWestwood Blvd.)で見事に捕まり、$18を払わされたのであった。
あれは悪夢の土曜日であった。真夜中の12時頃、私の寮の友人が酒に酔っ払って、私の部屋にやってきて、自分の友達を彼らの家に送るように私に頼んだ。私は酔ってはいなかったので、多少眠気はあったが、彼の頼みを引き受けた。一方、彼の友人はかなり酔っており、歩くこともままならなかった。彼らを車に乗せ、車を走らせた。その直後、背後にでかい車の影が見えた。私はその車をあまり気にせずに走っていたが、そのうちその車は光だした。後ろの車は私たちに車を止めるように指示した。その時やっとその車がPoliceだとわかった。警官は私たちに外に出るように指示し、私たちの所持品をチェックした。私は運転手だったので、飲酒運転の検査をさせられた(片足立ち30秒など)。もちろん私は酔っていなかったので、飲酒運転ではなかったが、友達の一人が口の開いたビールを座席に持っていたため、チケットを切られるはめになった。カリフォルニアでは口の開いたアルコールを車内に持ち込むことは法律で禁じられており、口の開いたアルコールを所持する時はトランクに入れなければならない。罰金も$100以上とかなり高く、運転手とアルコールを持っていた者の2人とも罰金を払わされるので、注意したほうがよい。ただし。これは駐車違反と同様、Moving Violationとはならず、自動車保険料には響かないのが唯一の救いである。また、飲酒運転で捕まると、Jailに行かなくてはならなくなることも覚えておこう。
運転免許証とならんで身分証明のために必要なのがSocial Security Cardです。運転免許証を取る時、UCLAでもURSAを利用する時などに必要になります。Social Security Cardの申し込み用紙はFederal Buildingの事務所にありますが、OISSでももらうことができます。必要事項を記入して事務所に持って行けば、三週間後くらいでカードが郵送されます。
私は日本からUCLAに着いたその初日に、OISSの勧めもあって、Federal Buildingにあるオフィスに、Social Security Cardを申し込みに行った。普通申し込みをしてから2〜3週間程度で郵送されてくるものだが、2ヵ月過ぎた11月になってもSocial Security Cardは郵送されなかった。そこで、もう一度オフィスに行って確かめたところ、何らかの(おそらく事務員の)手違いで、私の申し込みの手続きはなされていないということだった。もし3週間以上たっても郵送されない場合は、もう一度オフィスで確かめたほうがよい。アメリカではこのような事務処理の手違いはよくあるので注意したい。
医療保険
留学生は必須です。米国の医療費は法外なので加入した方がよいでしょう。
・UCLAのMedical Insurance Plan (MIP)
Quarterごとに加入します。年齢などにより異なり年間$534〜780です。一部自己負担の上、LA近郊と加盟病院以外では使いにくく、その他規則がややこしいと言えます。
・Health Care Plus、The Independent Federation of Chinese Students and Scholars、International Student Insurance Planなど
保険料が高いなどの理由で、MIPに入りたくない人にはいくつか別の選択肢があります。保険料はMIPよりも若干安いですが、保険料受け取りの手続きが面倒なようです。これらの保険の申し込み用紙はOISSにあります。
・AIU、CIGNA、Tokio Marine(海外医療保険)
日本で加入します。限られた病院以外では全額自己負担で後日払い戻しとなります。医療以外にも生命・盗難・自己免責などのおまけ付きです。自動車保険はレンタカーのみ有効です。
その他の医療保険については、OISSまたはHealth Insurance Officeに問い合わせるとよいでしょう。
Student Health Service - Insurance
A2-130 Center for the Health Sciences
(310)825-1856
自動車保険
LAの交通機関はクサっています。車=足と言っても過言ではありません。この事実が骨見にしみる頃やっと車を手に入れたはいいのですが、問題は保険。カリフォルニア州では数年前から自動車保険の加入が義務付けられています。…が、何故か加入率はLA中の道路を毎日埋めつくしている自動車数の半分と言われています。
自動車保険は車と運転者のセットで加入するので、他人の車に乗っても保険が有効であるとは限りません。法律で義務付けられているのは自己免責(Liability)だけですが、愛車を守りたい人はこの他にもCollision、Theft、Uninsured Motorist's Coverageを加えて年間$1500〜4000となります。年齢・性別・住所・車種などによって金額が異なります。自己・違反の回数も重要です。また、学校の成績がGPA3.00以上の場合、Good Student Discountの対象となります。TVで宣伝しているSurvivalやPowerなどの保険ブローカーを通すと安く手に入るようです。