3.1.1 日用品
スーパーマーケット
アメリカのスーパーマーケットは大きく、しかもその大きいスーパーがあちこちにボンボンとあり夜遅くまでやっています(24時間営業のところもあります。)。住む場所を決める際に、スーパーが近くにあるかどうかが決め手の一つになるでしょう。
UCLA近辺半径5マイルと限ってみても、スーパーはたくさんあります。Vons、Ralphs、Luckyといったところが「御三家」です。Hughesはこのあたりには一軒しかありませんが、日本食をおいており、またVonsと同系列のPavilionsはやや高めですが、惣菜類は豊富に取り揃えています。ラジオやテレビのコマーシャルを見ればわかる通り、Vons、Ralphs、Lucky(その他UCLAの近辺にはありませんがAlbertson、Alpha-Betaも含めて)比較広告をやりまくっています。「Luckyで買うとVonsより〜%安い。」、「私は昔Vonsを使っていたが、お金を節約できるので今はLuckyにしている。」などといった具合です(日本でも一応法律上は比較広告はできるのですが、事実上ほとんどしていません。比較広告はアメリカ名物と言っても過言ではありません。)。筆者の感想から言うと、どこもそれほど変わりはありません。ただ、各店でその週の特価品があり(新聞に広告が出たり、広告が送られてきたりします。)、それを参考に、週ごとに行く店を変えるのも一策です。
日本食品はこのあたりではSawtelle Blvd.にあるNijiya Market、Safe & Save Market、Granada Market、そしてVenice Blvd.とCentinela Ave.の角にあるYaohan Santa Monica店で買えます。この中ではYaohanが一番大きいです。Safe & SaveとGranada Marketは安いのですが、店は小さく、しかも時々古いものが置いてあるので注意したほうがよいでしょう(この点についてはYaohanでもよくあります。)。Nijiyaはこじんまりとしていて買いやすいでしょう。またここの弁当はReasonableな値段でおいしいです。とにかくロサンゼルスは日本人や日系人が多いので、日本食料品はかなり出回っています。
アメリカのスーパーマーケット
Breadstiks Ralphs
Gayley Ave.(Kinross Ave.とWeyburn Ave.の間) Wilshire Blvd. & Bundy Dr.
Venice Blvd. & Overland Ave.
Hughes
National Blvd. & Sawtelle Blvd. Vons
Santa Monica Blvd. & Barrington Ave.
Lucky Sepulveda Blvd. & National Blvd.
Palms Blvd. & Sepulveda Blvd.
Westward Ho
Pavilions Ohio Ave. & Westwood Blvd., LA
Wilshire Blvd. & Stoner Ave.
日本のスーパーマーケット
Granada Market Safe & Save Market
1820 Sawtelle Blvd., LA 2030 Sawtelle Blvd., LA
(310)479-0931 (310)479-3810
Nijiya Market Yaohan U.S.A.(Santa Monica店)
2130 Sawtelle Blvd., Suite 105, LA 3760 S. Centinela Ave., LA
(310)575-3300 (310)398-2113
Yaohan
日本ではあまり聞き慣れませんが、ロサンゼルス(もしくはアメリカ)にいる日本人または日系人にとってYaohanは心の安らぎとなることころでしょう。Yaohanは全米各地に9ヵ所店舗を構え、特にロサンゼルス地区近郊には3ヵ所 (Costa Mesa店、San Gabriel店を含めると5ヵ所)あります。因に他の店舗はNew York、Chicago、San Jose、San Diegoにあります。このように西海岸、特にロサンゼルス近辺には日本人または日系人が多く、それだけ日本食、日本製品の需要が多いのでしょう。
ここでは、この内、UCLAの学生が利用すると思われる3店を紹介します。まず、UCLA、もしくはWest LAから最も近いはSanta Monica店です。このため、UCLAの学生は最もよく利用します。日本製の食品の他、本屋、レンタルビデオ店、レストランなどがあります。Torrance店はUCLAからだと車で30分くらいかかりますが、Santa Monica店よりも大きく、食料品店、本屋、レンタルビデオ店、レストランの他、旅行代理店、文房具店もあります。各々の店もSanta Monica店のそれよりも大きく、量、質共に揃っています。最後に、小東京にあるLittle Tokyo店 は3階建てで、スーパーマーケットというよりデパートといった感じです。食料品店、本屋、レンタルビデオ店、レストランはもとより、上記の2店よりもかなり品揃えは豊富という感じで、日本製のもので欲しいものがあったら、Little Tokyo店に行けば解決するほどです。
Little Tokyo店 Santa Monica店
333 S. Alameda St., LA 3760 S. Centinela Ave., LA
(213)687-6699 (310)398-2113
Torrance店
21515 Western Ave., Torrance
(310)782-0035
3.1.2 家具・電化製品
家具
家具をお探しの方なら一度は行ってみたいのがIKEAとSTORです。まさしく家具のDisneylandと言えるでしょう。品数豊富、安くて使いやすい家具が揃っているだけでなく、日常生活用品をはじめ、ヨーロッパのデリカテッセンもあって、一日中楽しめます。
家具は帰国の時に売っぱらって帰るのがものの常。これを逆に利用すると、売れ残って叩き売って帰ろうとしている人からロハ同然で手に入れるというのも一興なのです。名付けてFurniture Hunting。IKEAで目を肥やし、一日楽しく遊んだ後は、現実に戻って少ないBudgetをいかに有効に使うか、カリフォルニアの州政府と腕を競いたいところです。初心者は次の手順に従ってください。
1)アパートを見回して、絶対必要不可欠なものを決めましょう(例:みかん箱、ローソク、携帯ラジオ(地震の時に役立つ)、…etc.)。
2)スペース配分を考えましょう(例:ベッドと机と本棚とたんすとピアノが全部入る部屋はあまりありません。)。
3)カラーコーディネートをします(例:緑の机と黄色のベッドとショッキングオレンジの本棚は、グレーのカーペットには似合わない…と思います。)。
4)出先で見かけた掲示板は細大もらさずチェックして、希望の品が予算内で売りに出されてないか調べましょう。
5)めぼしい品が見つかったら、すかさず電話番号、売り出し人の名、物の値段などをメモりましょう(自分以外の人の目に触れないように広告を隠滅するという裏ワザもあります。)。
6)ひたすら電話をかけましょう。下見にいって気に入ったら握手をし、次にどうやって持って帰るか考えましょう。首尾よく運搬方法を思いついたら金を払って帰りましょう。しかし、その前に必ず値切りましょう。
また、中古家具を買うには、帰国する人のMoving Saleの他に、中古家具屋に行くという方法もあります。
Builder's Emporium Pier 1
1893 S. La Cienega Blvd., LA 10984 Santa Monica Blvd., LA
(310)838-8440 (310)478-6884
IKEA Plummer's
600 N. San Fernando, Burbank 8876 Venice Blvd., LA
(818)842-4532 (310)837-0138
250 South Bay Pavilion, Carson
(310)527-4532 STOR
3555 Carson Ave., Del Amo Mall, Torrance (310)379-7867
電化製品
電化製品も我々の生活を充実させるのに必要なものでしょう。テレビ、ビデオ、ステレオ、電話、ファクシミリ等必要不可欠なものばかりです。もちろん、これらの商品をMoving Saleなどで手に入れるのも手ですが、機能を重視するなら、新品に優るものはありません。UCLAの周りにも電気屋はいくつかあるので、欲しいものがあったら、まずは見に行ってみましょう。
Adray's Good Guys
11201 W. Pico Blvd., LA 10831 W. Pico Blvd., LA
(310)479-0797 (310)441-4600
Circuit City LA Tronics
3115 S. Sepulveda Blvd., LA 12121 W.Pico Blvd., LA
(310)391-3144 (310)820-8444
Radio Shock Yours Pacific
11655 Santa Monica Blvd., LA 16919 Hawthorne Blvd., Lawndale
(310)444-7818 (310)371-3010
2011 Westwood Blvd., LA
(310)474-1543
Thrift Shops
家具、台所用品、服など、生活必需品は非常に安い値段で手に入ります。たまには掘り出し物が置いてあることもあり、見に行くだけでもとても楽しいところです。店が閉まるのは5時くらいととても早いので気をつけてください。詳しくはイエローページのThrift Shopのセクションに載っています。
Goodwill Industries Thrift Shop UCLA Thrift Shop
1608 Sawtelle Blvd., LA 11271 Massachusetts Ave., LA
(310)473-9844 (310)473-1793
Salvation Army Thrift Shop
1658 11th St., Santa Monica
(310)450-7235
3.1.3 本屋
アメリカで生活していると、日本語の活字が懐かしくなるものです。また、日本の情報からかけ離れ、いつの間にか浦島太郎になってしまいます。そんな時に行ってみたくなるのが、本屋です。ロサンゼルス地区にも何軒かの本屋があり、私たちを海の底から現実の世界に引き戻してくれます。UCLAより一番近いのは日本書店です。買い物や食事の後に立ち寄るのもいいでしょう。在庫が豊富という点では、旭屋か紀伊国屋が便利と言えます。
Asahiya Bookstore(Los Angeles店) Kinokuniya Book Store(Los Angeles店)
Yaohan, Little Tokyo店内 123 Astronaut Ellison S, Onizuka St., Suite 205, LA
(213)626-5650 (Weller Court2F)
(213)687-4480
Asahiya Bookstore(Torrance店)
Yaohan, Torrance店内 Kinokuniya Book Store(Torrance店)
(310)787-0700 2141 W. 182nd St., Torrance(Torrance Nijiya Plaza内)
(310)327-6577
Asahiya Bookstore(Santa Monica店)
Yaohan, Santa Monica店内 Nippon Book Co. West Los Angeles
(310)915-6633 2105 Sawtelle Ave., LA
(310)477-8686
Excel
1735 W. Carson St., Torrance(Yaohan Torrance店となり)
(310)320-0593
3.1.4 ショッピングセンター
ショッピングセンター
日本と違って、アメリカにはデパート、各種専門店の他、映画館、レストランが色々と集まってできたショッピングセンターが街のあちこちに見受けられます。色々の店が集まっているため、一箇所で様々な買い物が一度にできます。また、営業時間も長いので、一日中買い物を楽しむことができます。
Beverly Center
高級店が立ち並び、観光客も多く訪れます。
8500 Beverly Blvd., West Hollywood(La Cienega Blvd. & 3rd St./Beverly Blvd.)
Century City Shopping Center &
Market Place
未来都市のショッピンクモールらしく、超高層ビルに囲まれています。映画館も多い。
10250 Santa Monica Blvd., Century City(Santa Monica Blvd. & Avenue of the Stars)
Del Amo Fashion Center
世界で二番目の規模を誇りますが、客層が物騒なので、女性が一人で行くのは避けたほうがよいでしょう。
21800 Hawthorne Blvd., Torrance
Santa Monica Place
ここからSanta Monica PierやPromenadeに行くのも便利です。
395 Santa Monica Place, Santa Monica(4th St & Broadway)
Westside Pavilion
比較的手ごろな値段の店が多い。
10800 W.Pico Blvd.(Pico Blvd. & Westwood Blvd.)
Swap Meet
土・日曜日の8時から3時に大きな広場などで行われる野外市場。食料品、電化製品、医療品などありとあらゆるものが置いてあります。学校の近くにはありませんが、週末にちょっと遠出して見るのもいいでしょう。
Orange County Fair Ground(Costa Mesa、55 Freewayのすぐ隣)
Factory Outlet
売れ残りの品や、今は作られていない品、多少傷物の品などが非常に安い値段で売られている工場直営の販売店。中にはまともな品も置いてあります。一番大規模なものはBarstow(ロサンゼルスから車で3時間)にあるもので、Ralph Lauren、Reebok、Levi's、Rawlings、Coachなどの有名店をはじめとする約50店舗があります。Las Vegasに行く時にはぜひ立ち寄ってみてください。
3.2.1 バス
学校に歩いていけるほど近くはなく、かといってParking Permitが確実にとれるほど遠くではないところに住んでいる方、でなければ車がない(または運転したくない)という方にとって、バスはなくてはならないものです。道の渋滞などで、時間通りに来なかったりとはいえ、バスはロサンゼルス唯一の(厳密には違うけれど)Public Transportation、留学中に一度は使ってみてはいかがですか?
バス利用上の注意
・バスは予定時間の五分前にバス停を出ることがあります。かと思うと、三十分も遅れることもあったりします。さらに渋滞などで予定より時間がかかることもあるので、なるべく時間に余裕を持たせておきましょう。
・バスの集金機は、日本のものと違ってつり銭が出ません。いつもちょうど払えるように用意しておきましょう。定期券(MTA)やトークン(Blue Bus)を買っておくのも手です。
・Westwood周辺のバスの時刻表はAckerman Union A階のInformation Counterや寮、Community Housing Office、Central Ticket Office(CTO)に、またスーパーや図書館などにおいてあります。まさか全部覚えるわけにはいかないでしょうが、だいたいのパターン(朝は何分おきに来るか、どの時間までなら授業に間に合うか、など)は覚えておくといいでしょう。
Metropolitan Transit Authority (MTA) (310)273-0910
最近RTD(Southern California Rapid Transit District)からMTA(Metropolitan Transit Authority)と呼び名が変わりました。 白地にオレンジ色の帯のバス。ロサンゼルス郡全体に路線がでています…が、時間がかかる、場所によっては乗り継ぎが面倒という話もあります。運賃は$1.35、乗り換え90¢。
〜主な路線〜
2 Pacific Palisades →UCLA→(Sunset Blvd. )→Downtown LA
21 UCLA→(Wilshire Blvd.)→Downtown LA
560 LAX→(San Diego Fwy)→UCLA→(San Diego Fwy)→Van Nuys
なお、MTAはStudent Bus Passを発行しています。申し込み書はCTOにあります。これに、
Student ID
Reg. Card
12単位以上とっているころを証明するStudy List
1" x 1 - 1/4"の写真
$1.00
を添えてMTAのService Centerで申し込みます(詳細は申し込み書で確かめてください)。20日くらいでPassが送られてきます。これに書かれた期限まで、CTOで毎月$30で更新できます(期限が切れたらMTAで再発行してもらいましょう。)。
MTA Customer Center (La BreaとWilshire)
5301 Wilshire Blvd., LA
(213)937-8920
Santa Monica Municipal Bus Lines(The Big Blue Bus) (310)451-5445
その名の通り青いバス。West Los AngelesやSanta Monicaに住んでいる学生にとってはまさに足と言えるでしょう。運賃は一回50¢ですが、Bus Card($4.00で10回分の回数券(ただし20歳以下のみ))や1枚45¢のトークンを50枚組でCTOで買うことができます。
〜主な路線〜
1 Venice→Downtown Santa Monica→(Santa Monica Fwy)→(Westwood Blvd.)→UCLA
2 Venice→Downtown Santa Monica→UCLA
3 LAX→Marina Del Rey→(Lincoln Blvd.)→Downtown Santa Monica→(Montana Ave.)→UCLA
8 Downtown Santa Monica→(Carlyle Ave./ Ocean Park Blvd./ National Blvd. / Westwood Blvd.)→ UCLA
10 Santa Monica→(Bundy)→(Santa Monica Fwy)→Downtown LA
12 Pico-Rimpau Transit Center→(Robertson Blvd.)→Palms→(Sepulveda Blvd./ National Blvd./ Westwood Blvd.)→UCLA
Culver City Municipal Bus Lines (Culver City Bus) (310)559-8301/(310)202-5731
白地に黄緑色の帯のバス。Sepulveda Blvd.沿道に住む学生が多く使います。運賃は60¢。Cardは$6.10で10回分となぜか割高。CTOで売っています。
〜主な路線〜
6 LAX→ (Sepulveda Blvd.)→Westwood/UCLA
Palms地区に住む学生にとって、UCLAに向かうバスはThe Big Blue Busの12番とCulver City Busの6番だけである。しかし、Culver City Busの6番はSepulveda Blvd.沿いを走るので、その近辺に住む学生しか利用できない。また、The Big Blue Busの12番は昼間でも30分おきにしか走っておらず、最終便も午後7時とかなり早くに終わってしまう。UCLAのPerking Permitも、この地区に住んでいると長距離通学とはならず、確実にもらえるという保証はない。ただし、車を持っている人ならば、いい方法がある。まず車で、Westside Pavilion、Ross、Westward HoなどWestwood Blvd.沿いまで行き、そこで、The Big Blue Busなり、Culver City Busなりに乗り換えるのである。Westwood Blvd.まで来ると、バスの本数も増えるので、問題なくUCLAまで行ける。
ただし、RossやWestward Hoなどの駐車場の利用は店の利用者のみに限られることを心にとめておくこと。
3.2.2 自動車
ロサンゼルスの生活には自動車は不可欠であるといっても過言ではありません。もちろん、バスを利用すれば、どうにか車なしでも生きてはゆけないことはありません。私も最初の一年間は車を持っていませんでした。でも車を買ったその時から、私の中の「ロサンゼルス」はガラッと変わったのでありました。車のなかった頃の「ロサンゼルス」とは、UCLAを中心とする「むら」でした。買い物はバスを使って往復だけで一時間以上かかりました。友人の家に行くにはだれかの車に乗せてもらわなければなりませんでした。FreewayもDowntownも私の日常生活にはほとんど無関係でありました。ところが、車を手に入れてからは、「ロサンゼルス」は実に多様で楽しい街になりました。遊びに行くにも、食事に行くにも、車を使えば簡単です。とても同じ街に住んでいるとは思えないほどです。
しかし車を持つには当然お金がかかります。車の購入費の他に、保険(これが高い!)、ガソリン代、駐車料金などを、日常的な必要経費として覚悟しなければなりません。その上、事故や盗難にあえば、また多額の出費となります。
こういった諸経費に対して経済的余裕のない人は、上でも述べたように車なしでも一応は生きてはゆけるので、不便を忍んで学校の周辺のWestwoodかWest LAあたりに住むことになるでしょう。その時の重要な生活上の戦略は、車を持っている(しかも、なるたけ人のよい)友人を沢山作ることです。そして買い物などで車が必要な時、その友人に車を出してくれるように頼みましょう。
自動車の買い方
第一の選択肢:新車か中古車か
もちろん新車の方が値段は高くなります。最低でも12000ドル以上は覚悟しなければなりません。中古車は安いですが、もちろん故障などの車のクオリティに問題が生じたり、気に入った車を見つけるのに精神的・肉体的な労力が多少とも伴います。
第二の選択肢(中古車を選んだ場合):中古ディーラーから買うか、車を手放そうとしている個人から直接買うか
中古ディーラーを通すと多少高くなりますが、そのディーラーが信頼の置けるところであれば、車の手入れは行き届いているし、アフターケアもしてくれます。一方、個人から直接買うとなると、その車の持ち主のところまでいちいち車を見にいかなければなりません。また、数多くの車を見て品定めをするのも、なかなかたいへんです。その上、車のクアオリティを見る目が買う本人に要求されるので、かなり車に精通している人でも、その場でその車のクオリティを判断するのは難しく、見ず知らずの人から買うとなると不安が伴います。
まとめて言うと、クオリティ上の安全性と値段は反比例するということです。その間で「最適解」は存在せず、クオリティと値段とどちらの基準を優先させるかで選択は異なります。クオリティを第一とすれば新車となり、値段を第一とすれば個人売買の中古車となり、中間をとればディーラーの中古車ということになります。
ここでは、個人売買の中古車をすすめてゆくことにします。確かにクオリティ上のことを考えると多少不安を感じざるを得ませんが、車の第一の用途である走行に問題があるほどひどい車はそう多くはありません。まずだいたい、一応は走る車が手に入れられます。
中古車の情報は、Photobuy(車の写真つき)、Recyclerといった中古車・中古車専用の情報誌(スーパーや本屋などで売っています。)や、LA Times、Daily Bruinなどの新聞、それにキャンパス内やスーパーなどに貼ってある個人広告などで入手できます。また、 “For Sale”のはり紙を貼った車が道を走っていることもあります。実際に中古車を買う時は、まず、売り手に電話でアポイントメントを取ってから車を見に行くことになります。売り手のところで確かめるポイントは製造年と走行距離です。古い車ほど安くなり、だいたい目安として、五年たつと新車の値段の半分になる、と考えておくといいでしょう。また、走行距離を確かめ、必ずその車を実際に運転させてもらうことも大事です。それからは買う人の「目」にすべてがかかっています。値段は売り主が一応最初に広告などで提示していますが、交渉次第ではさらに安くもなります。売り主の心理として、実際の希望より少々高めの値段をつけようとするのは、ごく当然のことだからです。どの年代のどの車がだいたいどのくらいの値段で売られているかは、上記の新聞・雑誌をざっと見ればわかると思います。
3.2.3 自転車
住んでいるところが十分近ければ自転車通学も可能です。よい運動になりますし、何よりも安上がりなのが魅力(RecyclerやDaily Bruinを通して中古を買うと、$50くらいで買えることも)でしょう。ただしロサンゼルスのドライバーにはくれぐれも気をつけてください。
キャンパス内で自転車に乗るためには、まず、毎学期はじめにBruin Walkに出ているBicycle Registrationのテーブルで登録しなければなりません。この時指定の錠を買わされますが、これは普通のチェーンだと簡単に切られて自転車を盗まれるからだそうです。もっとも、UCLA指定の錠をつけても盗まれるものは盗まれるという噂もありますが…。
キャンパスではWalk Your Bikeの標識に注意しましょう。この標識のあるところでは、自転車から降りて歩かなければいけません。もしここで自転車に乗って走っているところを警察に見つかると、他の交通違反と同じく罰金の対象になります。
3.2.4 旅行社
少ない人でも1〜2年に1回、多い人は休みになる度に日本に帰国することと思います。また、アメリカ内の国内旅行をする人もいるでしょう。そんな時にどこで安い航空券を買ったらいいのか、またどうやったらロスアンゼルスに来た両親や友人に日本語の観光ガイドを紹介できるのかと疑問に思う人も多いかと思います。以下に日本語で安い航空券を購入できる旅行社を紹介します。
Gateway Holiday Japan Travel Bureau International, Inc.(JTB)
1545 Wilshire Blvd., #416, LA 707 Wilshire Blvd., #3800, LA
(213)484-1030/1(800)222-4614 (213)687-9881
HIS International Tours Los Angeles, Inc. Shogun Tours USA, Inc.
321 E. 2nd St., LA 2115 Sawtelle Blvd., LA
(213)613-0943 (310)479-6633
9841 Airport Blvd., #506, LA
(310)641-4894 Travel Oriented
15492 S. Western Ave., Gardena
Japan Express International, Inc. (310)327-1111/1(800)241-3553
900 Wilshire Blvd., #450, LA
(213)680-0550
病院
UCLAの学生はCenter for the Health ScienceにあるStudent Health Servicesで無料で治療が受けられます。ただし、よほどの病気や怪我でない限り、順番を待たなければならず、治療を受けられるのが2〜3日後になるという場合もあります。そのうえ処方箋は有料になり、このため結構高くつくこともあります。さらにNorth Campusの学生には遠くて不便です。
この他の病院については、友人から口コミで情報を得るか、またはLA便利帳などのガイドブックなどを参照するといいでしょう。
病院の使い方(または使わない方法)
外国で病気になるのは最悪と言えますが、同じ先進国でもアメリカで病院のお世話になるのは超最悪といえましょう。最大の理由は医療費の高い!!ことです。つまらない怪我で念のため入院ということにでもなると、一泊しただけで数千ドルの請求書が来るということになりかねません。これがアメリカの医者と弁護士は泥棒より性質が悪いといわれる所以です。万が一のために医療保険は必要不可欠ですが、とにかく病気にならないのが一番です。
触らぬ神にたたりなしとはいえ、怪我や病気は時として避け難いのが事実です。そこで、医者にかかる前にいくつかの心得を伝授しましょう。
1)元気な時にいざという時の医師・救急病院をチェックしておきましょう。メディカルセンターに友人がいるなどのコネは大いに利用すべきです。
2)体の具合が悪くなったら、自分で対処できそうかどうかの判断をします(風邪なんかはオレンジジュースを飲んで寝てれば治るし、骨格に異常のない怪我は抗生物質とバンソーコでOKです。)。
3)急を要する場合でなければ、自力で病院までたどり着くか、友人に電話しましょう。注:必ず電話で予約を取ること。念のために和英・英和辞典を持参するのをお忘れなく。
4)わけのわからない予防注射などを勧められても断わりましょう。“Just in case”とか“For precaution”とか言われても意味のないことが多いです。
5)治療が終わると、帰宅前に薬を買いに行かねばなりませんが、少し時間がかかるので、注文だけして友人に取りに行ってもらうのもよいでしょう。Genericは安いのですがName Brandと同じなので、敢えてName Brandに拘泥する必要はまるでありません。
私がStudent Health Serviceのお世話になったのは、後にも先にも、1年生の時に膝に怪我をした時だけ。一応単なるすり傷だったのですが、何が大変だったって、ただでさえ少ない休み時間に、Dickson Art Center(キャンパスの北の果て)からCenter for Health Science(キャンパスの南の果て)まで、痛む足を引きずって2往復もさせられたこと。Student Health Serviceがもっと近いところにあったらいいのにと願っているのは、私だけではないと思いたい!
アメリカに来て男性の場合1ヵ月、女性でも数ヵ月もすると必要に迫られるのが髪の毛の手入れです。Westwood辺りにもたくさんの床屋がひしめいています。アメリカの店ではカットのみだと安いところは$10前後からありますが、髪の毛を切ったあとは洗髪をしてくれないので、店を出た後、髪の毛がパラパラと落ちるはめになります。日本の店の場合、日本と同じようなサービスをしてくれますが、値段が高くつきます。カットのみでも$20〜30くらいです。アメリカの店で安くすませるか、日本の店でおしゃれに決めるかはあなた次第です。
Du Japon Hair Club Monpe
11301 W. Olympic Blvd., #108, LA 2133 Sawtelle Blvd., LA
(310)575-3998 (310)473-1464
The Hair Supercuts
3760 Centinela Ave., LA 1650 Westwood Blvd., LA
(310)391-1568 (310)470-1558
ロサンゼルスに来る日本人にとって、心配ごとの一つはロサンゼルスの治安ではないでしょうか。ここ数年に起きた暴動や日本人留学生殺人事件は日本でも大々的に報道されました。幸いにもUCLAのキャンパス内では近年こうした大事件はありません(ただし、5、6年前にキャンパス内で女子学生がレイプされるという事件がありました。)。しかし、West LA地区をとって見ても、キャンパス外では銃撃や強盗など、いくつかの事件を耳にします。このような事件に巻き込まれないためにもいくつかの点に気を配りましょう。
1)危険と言われる地域には立ち入らない。UCLAの近辺にはこれと言って危ないといわれる地区はありませんが、Downtownの一部などや人通りのないところには立ち入らないようにしましょう。また、夜の一人歩きはどこでも危険ですの極力避けるようにしてください。
2)油断しない。自らスキを作らない。所持品から目を離さないのは言うまでもありませんが、浮浪者や目つきの悪い人が近づいてきた時も注意しましょう。
3)貴重品や大金を持ち歩かない。OISSの方に聞いたところ、いつも持ち歩く現金はせいぜい$40が限度ということでした。万が一財布を取られたとしても、大金を持ち歩いていなければ被害を最小限度に済ませることができます。
「日本人にとって水と安全はただである。」イザヤ・ベンダサンこと故山本七平氏が書いたベストセラー「日本人とユダヤ人」の中の有名な言葉だ。この言葉にも表現されている通り、誇るべきか恥ずべきか、日本人の安全に対する意識は低いと言わざるを得ない。日本はいうまでもなくその治安の高さにおいて世界でも有数である。ところがアメリカは違う。特にここロサンゼルスの治安は悪く、しかもだんだんと悪化する傾向にある。ダウンタウン付近では一日に数十回の殺人事件が起きているという事実の中にも、犯罪都市ロサンゼルスの実情は反映されている。このロサンゼルスの治安の悪さは構造的なものであって、“Rebuild LA”などという言葉をあのロス暴動以来あちこちで見かけ、また耳にするが、そんな口当りのよい文句ではもはやどうにもならないほど問題は深刻である。このような環境の中で「安全は金で買う。」というのは第一原則であると言ってよい。まずそれはアパートの値段に表われている。安全な地域は家賃が高いし、玄関にロックがついたセキュリティシステムのついたアパートは安全なぶん値段が張る。しかしそこで社会の構造やら政府の無策に文句を言っていても始まらない。やはり自分の身は自分で守らねばならないのだから。
さてそこで我々のできる自己防衛の方策としては、いったいどんなものがあるだろうか。まず夜間出歩かない、危険なところには赴かない、といった基本的なことの他に、安全な地域に住む、セキュリティ付きのアパートに入る、などが考えられる。しかし、それでも完全ではない。もしものために何らかの武器を所持するということも選択肢の中には含まれうる。武器の中でも最もポピュラーなものは拳銃だろう。アメリカでは日本と違って簡単に拳銃が手に入る。ということは我々に危害を与えようとする相手も拳銃を持っているという可能性は、十分に考えられるのである。それに対しては我々も拳銃で自己防衛することをもって応えなければなるまい。
だが、拳銃を持つことが本当に安全につながるのか、これは意見の分かれるところである。筆者は先日も友人とこのことについて議論したのだが、「非武装」論者によれば、我々は拳銃を持つべきではない。すなわち武装すべきではない。なぜならば、自分が武器を持てばこれがかえって相手に恐怖心を与え、相手も自分の発砲を始め、どちらかあるいは双方が負傷するか、場合によっては死に至るかもしれない。そんなことになるのだったら、最初から武器を所持せずに相手に両手を上げて「無条件降伏」し、そのなすがままにさせたほうがよい。相手は金目当てなのだから、「無条件降伏」して相手に金目のものを好きなだけ持っていかせればよい。そうすれば負傷するか殺害されるよりはるかに被害は少なくて済むはずである…Q.E.D.というわけだ。特に、失うもののあまりない「持たざる」学生にとっては、「非武装」主義は一つの賢い選択かもしれない。
しかし、タカ派「軍備増強」論者にも反論はあろう。こちらが武装していなかったからといって、相手から発砲されないという保証は何もない。まず第一に相手が金目当てとは限らない。単に衝動的乱射の可能性も十分ある。その時はこちらも拳銃で応戦する以外にはない。「攻撃は最大の防御」である。相手が我々の居住領域に侵入している場合の発砲は、明らかに正当防衛であるはずだから、犯罪にはならない。だが、百歩譲って、「非武装=無条件降伏」論の主張する通り相手が金目当てだとしても、こちらの所持する拳銃が双方の恐怖心を相互増幅するという説はおかしい。確かに恐怖心から相手は発砲するのだろうが、むしろ相手の恐怖心は、こちらが拳銃を持つか持たぬか以前に、こちらに見つけられたという事実によってかきたてられるのではないか。こう考えた場合、こちらが拳銃を持とうが持つまいが相手は発砲しようとするだろう。それでは、こちらが拳銃で武装していた場合どうなるのだろうか。そのシナリオを考えてみよう。まず拳銃を手にとって相手を威嚇する。相手が拳銃を所持していなければ、我々の拳銃は相手の行動を阻止するだろう。また、相手が拳銃を持っていたとしても、撃ち合いになれば自分が負傷する可能性もあるわけであり、そのうえ銃声を聞いた近所の住民の通報によって警察が介入してこないとも限らない。こう考えたなら、相手にとってはその場から逃走するのが得策のはずである。こうして我々の側の武装は、相手方も武装していた場合には「相互抑止力」として作用し、結果として我々は安全を保てるはずである。
まるで日本の防衛論争を彷彿とされるような、非武装論と武装論とのこのような対立にここで簡単に結論を下すわけにはいかない。双方のシナリオとも一理ある。確かに「非武装」論者が言う通り自己防衛のための拳銃がかえって危険をもたらすという逆説的な状況もありえようが、それはほんの10%か20%程度の可能性にしか過ぎない。いずれにせよ、場合によってどちらか側のシナリオも成り立ちうる。拳銃を持つか持たぬか、結局は個人の選択にかかっていると、責任をこの文書を読んでいる皆さん側に転嫁する以外にない。でも、ここに書いた二つの対立する意見は皆さん自身で自己防衛を考える際のヒントになるのではないかと思う。友人とでも大いに防衛論争をやってもらいたい。
また、拳銃の他にも襲ってきた相手に電気ショックを与えるマシンもあるようだ(筆者は実際に見たことはない。)。これはちょうど日本の自衛隊のように(PKO以前の、と注釈を入れるべきかもしれないが)自分のすぐ近くに相手が侵入してくる場合のみ(つまり、相手が自分の身体に触れるか、触れそうになるまで接近する場合のみ)相手を撃退するという「専守防衛」に徹した武器である。しかも相手を殺すことはないという実に「平和主義」的な武器である。特に女性(男性にももちろん危険がないわけではないが)は金目のもの以外にも目がつけられうるので、そう簡単に「無条件降伏」して相手のなすがままに任せるわけにはいかない。かといって拳銃で武装するのは危険である。そう考える女性たちの間で、この武器は広く用いられているようである。