1994年度の秋学期からUCLAにおけるRegistrationとEnrollmentの方法が変更され、新しくなりました。今後もこれらの手続き方法は変更されることが予想されますので、各自その都度、確認してください。
Registrationというのは一口に言うと、授業料の支払いのことです。学期前にRegistrationに関わる書類が郵送されてきます。その中には以下のものが入っています。
Billing Statement
Medical Insurance Plan(MIP)の案内
封筒
Billing Statementの表面には支払うべき授業料の額が書かれています。下の部分を切り離して封筒に入れ、締切までに返送しましょう。支払い方法はチェックを同封するか、クレジットカードで払う場合はその番号を記入しましょう。また、住所などの変更がある場合は裏面に記入してください。もし何かの理由で支払いなどが滞っている場合、Billing Statementの裏面にHold Noticeが書かれており、その時はまずこちらを片付けてください。
Registration Feeを支払うと、Registration Card(通称Reg. Card)が送られてきます。これは授業料の領収書であると共に、UCLAで生活するためにはStudent ID Cardと並んで必要不可欠なものなので、失くさないように大事に保管しましょう。もし学期が始まってもReg. Cardは送られてこない場合は、Murphy Hallで確認しましょう。その際にあらかじめURSA(University Records System Access)でReg. Feeが支払われていることを確認しておくとよいでしょう。
新入生はReg. Cardをもらった後、Student ID Cardを作ります。Plaza Building1階にある郵便局の窓口に、Reg. Cardと身分証明書(パスポートなど)を持って行けばすぐ作ってくれます。
URSAとはUniversity Records System Accessの略で、「アーサ」と読みます。クラスの登録だけでなく、成績・Registrationなどについて電話で調べることのできるシステムで、Murphy Hallまで行かなくても情報が得られるのでたいへん便利です。各学期の成績は、学期終了後1〜2週間以降から調べることができます。各クラスの成績の他、取得単位数、その学期のGPA(Grade Point Average)、在学中の総合GPAなども調べられます。また、Registration Feeが払い込まれたかどうか、RegistrationにHoldがかかっていないがどうかなどもURSAで調べることができます。詳しいことは実際に電話をして、指示にしたがってください。
Student ID CardとRegistration CardはUCLAの在校生であるという証明書で、各種手続きやサービスの際に必要になります。もし運悪くなくしてしまったら?…「そんなことはない!」と自信をお持ちの方、ここはアメリカ、何が起こるかわかりませんぞ(ちょっと大げさかな。)。
Registration Cardをなくした場合、Registrar's Office(1113 Murphy Hall)に届けます。学期の始まる前なら無料でTemporary Verification Cardを発行してくれますが、有効期間は7日間なので、学期が始まってから再びオフィスに行くことになります。学期は始まってからなくした場合は$3で新しいカードを発行してくれます。いずれの場合も、身分証明になるものを持参すること。
Student ID Cardをなくした場合は、140 Kerckhoff Hallに行きましょう。Reg. Cardと写真付きの身分証明書があればすぐ作ってくれます。もしReg. Cardがなく、Temporary Verification Cardしかない場合は、新しいReg. Cardが発行されるまで待つこと。
Registrationと同じく重要なのがEnrollmentです。いくらReg. Feeを払っても、クラスが取れなければどうしようもありません。ここでは新入生のみならず、在校生でもたまにてこずるといわれるTelephone Enrollmentの仕方を中心に、実際のクラスの取り方を説明しましょう。
Enrollmentを行うのには次のものが必要になります。
プッシュホン式の電話(公衆電話も可)
Student ID
Schedule of Classes
筆記用具(メモ用紙、鉛筆またはペン)
可能な限りの忍耐力
準備
実際にURSA(University Records System Access)に電話をかける前に、まずSchedule of Classesでその学期の大まかなスケジュールを決めます。学部生ならこの時に取りたいクラスを第三希望くらいまで決めておきましょう。特にDiscussionやLaboratoryは、取れそうもないもの以外全部に優先順位をつけておいてもいいくらいです。授業のある曜日・時間の他、期末試験の日時と定員、そしてRestrictionに注意しましょう。
取りたいクラスが決まったら、Class IDとクラス名をメモして、First Passを待ちましょう。
Telephone Enrollment
Schedule of ClassesにTelephone Enrollmentの詳しい説明が書かれていますが、長くて字が小さく(ついでに英語なので)、わかりにくいかもしれません。
学部生の場合、Telephone Enrollmentは通常First PassとSecond Passの二回にわたっています(新入生はOrientationの時に済ませます。)。First Passは学年・修了単位の順に決められます。この時は10単位までしか取れないので、パニックに陥らないように。Second Passの方は全学年共通で、残りのクラスを取るようになっています。
例:通常のクラスは4単位なので、First Passでは2クラスまで取れます。Second Passでは最大単位数18から4×2=8を引いた単位数、つまり10単位まで取ることができます。普通はここで1クラス(余裕があれば2クラス)取ります。
一方、大学院生の場合は、Telephone Enrollmentは一回で済みます。クラスが一杯ということはまずないので、Deadlineまでによく考えてクラスを取ればよいのですが、Deadline間近だと電話が通じにくいことがあるようです。
Enrollmentの方法は学部生・大学院生共通です。まず、割り当ての時間が来たら電話をかけます。First Passの時など回線が込んでいてなかなかかからないことがありますが、とにかくつながるまで執念深くかけることです(Redial機能のある電話だとこの点非常に便利です。)。こうして“Welcome to UCLA URSA. This is Telephone Information System.”など(毎回変わる。)という声がしたら、Enrollmentの手続きの始まりです。あとは指示にしたがっていけばOKです。
〜注意すること〜
・数字の入力後は必ず#を押すこと。
・Security Codeは忘れずに覚えておくこと。
・Drop(クラスの取消)はなるべく使わないこと。もしすでに取ったクラスの代わりに別のクラスを取りたい場合は、Exchange(クラスの入れ替え)を使いましょう。一度クラスを落としてしまうと、新しく取ろうとするクラスが締め切られていた時など、元のクラスを取れなくなってしまうことがあります。
電話を切る前に、Study Listを確認しましょう。Short VersionとDetailed Versionがありますが、クラスの確認に便利な後者をお勧めします。確認が終わったら、メインメニューで9#を押して終了。終了時のメッセージ“Go Bruins!”も言い方が変わるので面白いです。
URSA(University Records System Access)
(310)208-0425
In-person EnrollmentとPermission to Enroll(PTE)
Schedule of Classesに掲載されているクラスのうち、備考欄に“Instructors Consent”あるいは“Department Consent”と書かれているものは、Telephone Enrollmentで登録することができません。また、Waiting Listに入っているクラスや、すでに定員に達してしまったクラスに入る場合も同様に、Telephone Enrollmentが使えません。このような場合には、直接Registrar's Officeで手続きをするわけですが、この時必要になるのが(Student IDとReg. Cardはもちろんのこと)Permission to Enroll Form(PTE)です。
PTEは制限のあるクラスを取るための許可証のようなものです。通常、“Instructors Consent”のクラスなら初日の授業で、“Department Consent”なら学部のカウンセラーからPTEをもらうことができます…が、学部によってやり方が違うようなので、学期が始まる前にカウンセラーに問い合わせることをお勧めします。
Enrollmentに関しては結構いろいろと裏技があるようです。そのうちいくつかをご紹介しましょう。
UCLAでSchedule of Classesが予告日通りに出ることはまずありません。ところが、これ以外にも次の学期のスケジュールを知る方法があるのです。大抵の学部のオフィス(Main OfficeまたはCounselor's Office)には次の学期のクラスのリストがあります。この他、Campbell Hallの廊下やHonors Office(Murphy Hall地下)には、スケジュールを売り出す2週間前から全クラスのリストを置いてあります。
Telephone Enrollmentでは取れなかったけど、どうしてもそのクラスを取りたい!という場合、小人数のクラスなら最初の1〜2週間授業に出続けるという手があります。教授に直接掛け合ってみるのもいいかもしれません。特に「どうしても卒業するのに単位が必要なんです!」とか、「交換留学で来年帰らないといけないので、どうしても取りたいんです!」とか、何はともあれ泣き付くのは結構効果的なようです。