電気電子工学科のカリキュラムの編成方針


現代の電気電子工学システムは、情報・素材(材料)・エネルギーを適切に制御して、 形成されている。また、このシステムは電気電子工学系以外のさまざまな領域にも 応用されている。そこで、電気電子工学科では、情報の処理伝達・計測制御・ 電気電子材料・エネルギー変換・電子応用の5部門を根幹としてカリキュラムを編成 している。これにより、学問の進展に伴って生じる知識の細分化に対処しながら、 技術環境の変動に速やかに適応でき、なおかつ、新たな技術を創出できる能力を 有する電気電子工学の専門家を育成することが、電気電子工学科におけるカリキュラム 編成の基本方針である。

上述の5部門に共通する基礎事項を先ず吸収し、そして、各部門の専門基礎事項を 履修する。電気電子現象は、直接には見ることはできないので精密な論理展開が なされており、理論も思考も重要である。1年次の数学関連科目論理と手段の両面の 素養を培い、2年次で共通する必修科目を修める。それらを基礎にして、3年次では 学生が希望する部門の専門選択必修科目を習得し、4年次では研究室に属して目指す 部門の専門をさらに深める。また、大学院の先端分野におけるそれぞれの事項の中で 学部に定着できる項目は、逐次、対応する学部科目に取り入れている。なお、 通商産業省が認定する電気主任技術者資格の認定校を維持する。

1994年度より、現象の観測・データ処理などへの運用を目的とした選択必修科目 「基礎電気数学」を1年次に開校した。また、1995年度より、「電子通信I」を 「通信方式I」・「通信方式II」、「電子通信II」を「通信方式III」、 「電気計測及び演習」を「電気電子計測及び演習」、「電力応用」を「パワーエレクト ロニクス」に、それぞれを変更した。なお、内容及び名称変更を検討中の科目がいくつ かある。1999年度より「通信方式I」を「信号基礎理論」、「通信方式II」を「情報通信理論」 、「通信方式III」を「通信方式」,「電気電子計測及び演習」を「電気電子計測」に変更した。2000年度より「一般工学実験」を必修科目に加えた。


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