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論文解説EXPLANATION ABOUT PAPER

非接触給電におけるダイオード整流器用補償回路

 電気学会論文誌Dの3月号に論文「非接触給電におけるダイオード整流器用補償回路」が掲載されました。
 非接触給電では、比較的長い距離を通して送電側から受電側へ電力を送電するため、力率の低下が問題になります。(力率とは電気の質を表すパラメータの一つでありであり、一般的に力率が低下すると効率は悪化します。)その力率低下を防ぐために使われるのが力率補償回路です。
 非接触給電で送電される電力は交流です。従来の力率補償回路は、送電先の電化製品(携帯電話や電気自動車)が交流電力をそのまま使用することを前提に設計されていました。しかし、非接触送電が想定される電化製品では、多くの場合、送電された交流電力は、直流電力に一度変換されたバッテリーに充電された後、使用されることになります。この時交流から直流への変換を行う装置の代表的なものがダイオード整流器になります。従って、従来の力率補償回路は、実用上、十分にその性能を発揮できていませんでした。
 本論文では、ダイオード整流器に対しても効果的に動作できる実用性を持ち、かつシンプルな構成で実現可能な力率補償回路を提案しています。また、提案回路が、従来の回路に比べ、力率を改善できることをシミュレーションを用いて確認しています。電気学会論文誌D

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