複素比誘電率の温度変化を考慮した電子レンジ庫内に置かれた被加熱物質の温度分布解析

電子レンジを設計する際の問題の一つとして、加熱ムラの問題がある。 これまで全ての伝熱現象を考慮したFDTD-SIMPLE-MR法により、加熱ムラを解析してきたが、被過熱物質の複素誘電率が温度に依存して変化する事や、実験を行う際にサーモグラフィーで温度を測るまでの時間差が、解析結果に誤差をもたらしていた。 そこで本研究では、複素比誘電率の温度変化を考慮したFDTD-SIMPLE-MR法を用いて、電子レンジ庫内の被加熱物質の温度分布、併せて誤差要因と考えられる、実験の際の時間差を考慮した温度分布を解析した。