電波吸収フィルムを用いた金属箱内の電界分布に関する実験的検討(その1)

近年、無線LAN、携帯電話などの高周波数の電波利用が進むにつれ、室内電波環境の改善及び安定した通信領域を作り出すべく、電波吸収体の研究が進められている。しかし電波吸収体には、目的とする周波数に応じた設計・施工が必要であり、多周波数には対応していないという欠点がある。そこで、我々は周波数依存性が少ない電波吸収フィルムに着目し、フィルムによる電波環境改善を解析及び実験的に検討した。