IHクッキングヒータのコイル近傍に配置したシールド材が放射効率へ与える影響

今日の私たちの生活では,火を使わない安全性,低コスト,そして環境にやさしいという理由から,IHクッキングヒータが急速に普及している. IHクッキングヒータは,トッププレートの下のコイルに電流を流すことで磁力線を発生させ, 金属の鍋にうず電流を起こさせることにより鍋自体を加熱させる仕組みとなっているが, このコイル近傍の周辺磁界が人体に影響を及ぼすと懸念されている. このような漏洩磁界低減技術としてシールド材が有効とされている.
そこで本研究では,ヒータ内部のコイルにシールド材を配置し,そのシールド効果を測定するとともに シールド材が放射効率へ与える影響について確認した.