電子レンジの電波漏洩に関する研究 (透明ドアシールドの設計)

電子レンジのドア窓は、パンチングや金属メッシュを施して、庫内内部から漏洩する電波をシールドするとともにドアの透明性を高めている。 しかし、この構成では、金属の影響で庫内の透明度が低下し、さらにシールドの問題からこれ以上の透明度を期待することは困難である。 そこで、透明性導電膜(抵抗皮膜)に着目し、電子レンジのドア部に窓ガラスとして適用した場合のシールド性能について、FDTD法により解析的に検討した。その結果、面抵抗値の変化に対するシールド効果を定量的に確認するとともに、実用性を考慮した場合の具体的な指針を示すことができた。