ノイズ抑制シートを配置したマイクロストリップ線路の放射電界強度

情報技術装置から発生する放射妨害波を抑制する方法の一つとして、ノイズ抑制シート(以下NSS)が使用されており、そのNSSの放射抑制量の測定法は、国際規格IEC62333によって定められている。しかしながら、放射抑制量の大きなNSSは、その抑制効果の評価時において放射波が極めて大きく減衰することから、 測定不能になる問題がある。そこで、まず、FIT 法を用いた電磁界シミュレータを用いて、MSL単体や、それにNSSを装荷した場合における放射電界強度の解析を行い、測定結果と比較した。そして、MSL単体において解析と測定の放射電界強が良好に一致することを示し、さらに、放射抑制量の大きいNSSを装荷した場合における放射電界強度の解析から抑制効果の大きいNSSの特性を定量的に推測した。