青山学院大学國岡昭夫学長のお祝辞


 理工学部電気電子工学科同窓会の設立、おめでとうございます。心からお慶び申し上げます。ご存じの様に、昨年、理工学部は創立30年を迎えました。この間に卒業生は一万人を越え、今や社会や企業において中堅としての地位を固めつつあります。活躍している分野は多岐にわたり、また海外に活躍の場を求めた卒業生も多くいます。しかし、残念な事に理工学部の各学科には同窓会がありませんでした。社会人となられた皆さんは、同じ釜の飯を食べた者同志の絆がいかに重要であるか、おわかりと思います。昨年の10月14日に創立30周年の記念式典が催されました。これを契機として、同窓生相互の理解と親睦を深めることを目的として同窓会設立の機運が高まったと聞いています。

 同窓会設立に対しては大学として大いに期待する理由がいくつかあります。第一は、大学へ進学を希望する高校生の人数が将来減少し続けるという状況に対処するため、同窓会ならびに同窓生の御協力をお願いしたいと思います。皆さんは青山学院大学の良いところを塾知しております。どうかそれを世の中に宣伝をして頂きたいのです。むろん皆さんの社会における活躍が何よりの宣伝になります。

 第二は特に理工学部に関係することですが、大学は言うまでもなく教育研究の場でありますが、それを支えるためにも、研究の活性化が大変重要になってきます。すなわち、教員たちの豊かな発想や独創的な研究の成果が、講義や学生実験に反映されるならば、学生達の大きな刺激になります。一方、大学の研究設備は益々ハイテク化し、高額になっており、大学が配分する研究費や文部省の科学研究費では賄いきれない状態が続いています。そこで、母校そして電気電子工学科のさらなる発展のためにも、重ねて同窓生の皆様方の御協力をお願いしたいと思います。皆様の勤務されている企業で大学と共同研究を計画されている場合、我が青山学院大学を第一候補に上げて頂きたいと思います。本学には優秀な教員が数多くおります。そして、研究内容も多岐にわたっています。したがって、共同研究の接点は必ずあると思われます。また、企業との共同研究、委託研究に携わった学生は、彼らの就職に際し役立つばかりでなく、受け入れる企業にとってもメリットがあります。大学としても積極的に推進したいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

 最後に、同窓会を作るのも大変ですが、それ以上に会を維持していくためには更にいろいろな困難があると思います。会員がお互いに協力してさらに盛り立てて頂きたいと思います。電気電子工学料の同窓会は理工学部としても初めてのケースであり、理工学部のみならず大学全体としても今後を注目し、期待しております。本同窓会のさらなるご発展と会員の皆様の益々のご活躍とご健康をお祈り致します。


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