「同窓会設立記念パーティー」

13期(1981年卒) 中村 真也


 パーティー当日の9月23日は、風がやや強かったもののまずまずの天気でした。「電気電子工学科同窓会設立総会」が無事に終了後、いよいよ設立記念パーティーが始まります。会場は、「アイビーホール・青学会館」です。

  パーティー会場への入り口が分かりにくかったこともあり、集まって来られる方の人数が心配でありましたが、一時は受け付けが大混乱するほどの盛況で、まずはほっと一安心。立食形式のパーティーには、結局140名近くの方々が参加してくださいました。久しぶりの再会を喜ぶ声があちらこちらから聞こえる中、パーティーは、竹田(有吉)由美子さん(14期・平野研)の和やかな司会のもとで進行されました。パーティーの雰囲気を文章でお伝えするのは難しいのですが、パーティーの中でお話しくださった主な方々の内容を、プログラムの順番に従ってお知らせすることに致します。

 パーティーは電気電子工学科同窓会・初代会長に選ばれた山本舜一さん(1期・國岡研)のあいさつの後、井出理工学部長からのご祝辞と、金先生による乾杯で幕を開けました。

 山本さんの挨拶では、同窓会設立が設立総会にて正式に承認されたことの報告と、同窓会設立が成功した3つの要因として次のようなお話がありました。この要因についてここでご紹介します。
「1つめは、電気電子工学科出身の國岡先生と井出先生がそれぞれ学長と、理工学部長になられたことで、われわれ学生OBも”こりゃあがんばらにゃあかんわ”という気持ちになりました。
 2つめは、電気電子工学科OBの永田さん(1期:太田研)と澤邊さん(13期:犬塚研)が電気電子工学科内に研究室をもっておられ、月一回のペースでの同窓会の準備会合を、理工学部内で自分の家に帰るようにわいわいと楽しくできたこと。3つめは、理工学部の結束の強さがあげられると思います。」

金先生による乾杯のごあいさつ:
「同窓会の元年が、快く皆様とお祝いできましたこと、またこの同窓会が、我々の青山学院と同様に個性豊かなすばらしい伝統を作りつつ発展することを念じて乾杯しましょう。乾杯!!」金先生のお人柄がにじみ出るような乾杯の後は、バイキング形式の料理とアルコールを楽しみながら歓談の輪が広がり、会場は大賑わいとなりました。
 歓談がひとしきり盛り上がったところで、羽板青山学院理事長、深町青山学院院長、平光校友会会長からご祝辞をいただきました。残念ながらすべてをお伝えすることはできませんが、その一部分を以下にご紹介いたします。
羽坂理事長のご祝辞:
電気電子工学科は、理工学部で最初の同窓会だと思います。電気電子工学科では材料の研究で非常に今評価をあげておりますし、ダイヤモンド薄膜や太陽電池、また機械工学科と共同で開発しましたソーラーカーが、秋田のレースで3等になったいう話です。こういうことで学校の名前をますます上げていただきたいし、また先ほど申し上げました校友の方々のご活躍とかご協力が私立学校にとって非常に大切なことでございますので、みなさんひとつ社会でご活躍なさって、さらに青山学院のためにご協力下さればまことに幸いと思います。

深町院長のご祝辞:
私は先日、ブラジルのリオデジャネイロに会議でまいりました。そのときにエール大学のパオ・ケネディという教授が、スピーチをなさいました。彼は社会学者として、またニューヨークタイムズの寄稿者として大変注目されている人ですが、最近の著書は「21世紀に備えて」という本で大変注目されている人です。そのスピーチの中で、21世紀は人口爆発というのが大変な課題であって資源不足、貧困、飢餓、戦争といった問題が起こり、それを乗り越えていくためには、技術教育、技術革新が緊急の課題であり、その経済の格差を愛のシステムで埋めて行かなくてはならない、もっともっと企業によるチャリティがなされなくてはならない、ということを言っておりました。
 21世紀は「人間の再教育、教育ということの意味をもう一度問いなおそう」、ということ訴えていました。皆様はその技術で本当に最先端でお働きのかたがたでいらっしゃいます。どうか青山学院大学でキリスト教による人間形成、高い専門教育・技術を諸先生がたから受け継がれました皆様が、こういう問題意識をもって、今後ますます活躍してくださることを心からお願い申しあげたいと思います。

平光校友会長のご祝辞:
「同窓会同士が垣根を低くしてお互いに横の連絡をとって、校友会を支えて欲しい、そして、学校をみんなで支えていきましょう。」

引き続き、すでに退職された内藤先生、平野先生からも心暖まるご祝辞をいただきました。  

 


内藤先生のご祝辞:
 今日は本当におめでたい日で、私は電気電子工学科の同窓会ができたのをいちばん喜んでいる者のひとりだと思っています。どうも、前に一回(同窓会を)作ろうという試みをなさったんだけども、経済的理由で断念されたらしい。今回、立派な組織で、立派なスタッフで、立派な会が発足されたというので、私はいの一番にお祝いをしに駆けつけました。もう私は85歳ですから、次の会にはでられるかどうかわかりませんけれども、(会場から「大丈夫!!」)おおいにがんばってやりますから、どうかみなさんも、おおいに寄付をして頑張っていただきたいと思います。

平野先生のご祝辞:
今後青山が発展していくためには、卒業生諸君が援助をしていくことが、非常に重要だと思います。私のように退職してからでは困るんで、諸君が収入のあるうちに、なんとか少しでも良くするようにお願いして、ご挨拶にかえさせていただきます。  

 

 


内藤先生、平野先生のご祝辞をいただいたあとには、すでにお亡くなりになられた先生方のお名前のご報告が行われましたので、ここに記させていただきます。
 木戸 栄次 先生
 斉藤 幸男 先生
 中路 幸謙 先生
 犬塚 直夫 先生


続いて、金子治郎さん(第1期・犬塚研)から、昨年2月に急逝された犬塚先生を偲ぶスピーチをいただきました。


以上の様にパーティーは、ご来賓の方々、先生方などからのご祝辞をいただきながら、大盛況のうちに終了いたしました。パーティ終了後には、各期ごとに別れての写真撮影も行われました。

今回は、第1回目ということもあり、とりあえず人数が集まれば成功、という感じでしたが、今後は中身を充実させることと、より若い世代の同窓生の参加が増えるよう工夫が必要と思います。 パーティーには東京近郊の方々の参加だけでなく、遠方からも駆けつけてくださった方々もいらっしゃいました。今後も、同窓会がよき再会の場、出会いの場として発展・継続させることができるよう、同窓生各位にご協力をお願いして「設立パーティー紹介記」を終えたいと思います。


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